June 21, 2014

安静はダメ!?

 厚生労働省の調査によると約2800万人の「腰痛」を抱える人がいるそうです。 厚労省研究班(主任研究者=吉村典子・東大病院特任准教授)は、東京や新潟、広島など全国8カ所の住民約1万2千人分のデータをもとに、「腰に痛みがある」「1カ月以内に1日以上痛みがあった」人の割合は、40〜60代の約4割に及ぶと報告しています。
その調査のなかで、「とりあえずは安静に」という腰痛治療の“常識”は必ずしも正しくなく、原因不明の腰痛では安静よりも運動が効果的、また1カ月以上続く痛みに対してマッサージの効果は低いということも分かりました。また、「腰痛」に対する処置は一般的には適切なものになっておらず、科学的に誤った知識が広まっている疾患でもあるという分析結果が報告されています。
 福島県立医科大学会津医療センターの白土修教授は 「痛くても無理して動け、ということではありません。我慢できる範囲で動かし、安静を避けたほうが好ましいのです。ぎっくり腰の場合も同じで、痛みが強くならない程度にストレッチなどをしたほうが改善は早くなります。関節をスムーズに動かすための関節液がよく流れるようになることが理由と考えられます。」と説明しています。
 アメリカでも1980年代から日本の常識とは逆の「急性の腰痛を発症した際に、2日間だけ安静にした患者群」と「10日以上安静にした患者群」の予後を比較したところ、前者のほうが回復は早かったとする研究結果が出ており、同様の結論を示す論文も複数存在しています。
 確かに絶対安静というのは、良くないと思います。 しかし、動くことが良いからと無暗に動くことも良くありません。身体の発する信号(痛み等)を確認しながら、動かすようにしてください。 上記に「我慢できる範囲で」とありましたが、お勧めは「我慢しないでもできる範囲で」というレベルで動かすことです。 痛みは「身体を守る信号」です。 その信号を無視してまでの動きは、却って悪化させることにもなります。 
 要は、自身の身体と相談しながら動かすということがカギです。

byグランブラー        クリックお願いします



attivobodycare at 00:30コメント(0)トラックバック(0)症状の改善  

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