岳飛伝１１

岳飛伝 十一 烽燧の章/集英社

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先月、師匠の書き方講座で勉強してから、

この手の文章も、どこが笑いどころで泣き所で、

訴えてくるところかを、意識するようになりました。

しかしそれはそれ。本ブログでは書き方の型はそのままいきます。

ひとりきりでいること

・・

ひとりきりでいること。それが、呼延凌の倦まないための方法だった。

長い滞陣になっている。・・ひたすら自分とむかい合う。

凡庸だと思う。凡庸さを噛みしめる。

・・

おそらく、世の中の、特に中小企業の経営者は、孤独。

ひとりきりでいることで、いろいろなバランスをとっていると思います。

そして、社会では、ポジションが上がれば上がるほど、

ひとりきり＝孤独になっていく事に、慣れていかなくてはならない。

・・

ひとりきりで立っているのだ。そこを抜けて、ふっと楽になり、

横を見ると、いろんな顔がある。

・・

続けてまた、ひとりきりの話ですね。

孤独になれるのか、耐えるのか、向き合うのか、乗り越えるのか。

決して理解されない部分はあるわけで、

自分なりの方法で逃げずにいれば、

いずれそこを乗り越え、仲間を再確認できるようになるはずです。

商い

・・

商いというのは、戦と同じだ。滅多に人が死なないところが違うが、

つまり生きものだ。二度、商いをやると、二度目は前と同じだと思うやつが

いるだろう。そういうやつは、戦では死ぬことが多い

・・

商いで、「これでいい」って思った瞬間、それは衰退を意味するわけです。

常に現状に不満や不安を持つこと。そして常にやり方を考える事。

それは苦しいかもしれないし、面倒くさいかもしれないけど、

それが実は、商いの楽しさでもあるのです。

自分を貫く

・・

志を貫くのではなく、自分を貫いたことで、みんなに迷惑をかけている。

許されるか、そんなことが。

・・

リーダーというポジションにいる者。経営者はもちろん、

部下を一人でも持っている者、協力会社を持っている者は皆、

そういうポジションにいるといえます。

そして、志を貫くのか、自分を貫くのか。

自分を貫けば、間違いなく何かを犠牲にしてしまうかもしれない。

それでもやらなきゃいけない時もあります。

ギリギリの勝負。徹底して計算しつくした上での賭け。

12年経営をやってきて、何度もそんな経験があります。

書類

・・

書類を、億劫にならずに、岳飛は読むようにしていた。

読むよりも、作る方がはるかに大変だろう、と思うからだ。

・・

人の心を感じられない人は、とてもではないが人の上には立てない。

と、ニオイ刑事は思います。

あるいは、人が人についていく事はないだろうと思います。

岳飛伝、どこまで続くのでしょう。

でも、3か月に1回の、ひそかな楽しみでもあります。

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