2035年の世界

2035年の世界/PHP研究所

￥1,512

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これは、なんとも・・。

実に面白い一冊でした。

本書は、生きる意味でも大切な一冊ですが、

ビジネスの先行きを読むための一冊でもあり、

投資へのヒントとなる一冊でもありました。

ただ面白いといって読んでしまうよりも、

もっと奥深いところまで考えながら読み進めました。

オートマトン

・・

つまりは、人間に残された仕事は何かという事です。

AIによって、いずれにせよもう、ロボットによる労働の世界が

近い将来実現されるでしょうからね。

例えば、弊社は脱臭・消臭の仕事ですが、

では「ニオイを嗅ぐ」という事は人間に残される仕事なのでしょうか。

機械と人間、どちらが嗅覚に優れるかといえば、機械かもしれません。

しかしそのニオイに対する感受性や心理までを含めれば

人間が勝つと思います。

今でも、ニオイセンサーよりは人間の鼻が最大のセンサーですから・・。

No move,No life

・・

果報は寝てては、手に入らない。

先日、タイの異業種でお知り合いになったライターさんとお話していて、

「飛行機（ANA・JAL）の敵は今後、どこになっていくと思いますか」

という話をしていて、実に興味深かった。

まさにこの「移動」というのが、最終的な答えになってくるのでしょうけど、

井の中の蛙大海を知らず状態ですと、あっという間にビジネスもライフも

行先を失う事でしょう。どんどんムーブ、ムーブ。

自動運転

・・

オフィスもレストランもサウナも動く。

やはり、自動車の自動運転というのは、近未来の憧れ。

そしてどれだけ楽になるかという部分と、

ハンドルは自分で握って運転するものだという部分の不安。

電車ではもう既に無人運転がスタートしていて、

ゆりかもめなどはいい例だろう。

LAまで2時間半という次の項目も興味深く、

移動というのは確実に世界規模から個人規模までのテーマにおいて

未来のキーテーマになっていくでしょう。

ガバメント・オプトアウト

・・

既に、日本の本当のお金持ちや資産家は、海外移住しているという。

それは単純に、日本の相続税とか高い税金の影響も大きいでしょう。

本書では、「国家と心中する時代はもう古い」とあり、

そのうちこのガバメントアウトが常となり、そういった法律も

世界レベルで完備されていくのではないでしょうか。

面白い時代になっていきそうです。

その他。

サードウェイブXでは、チェーンという概念が廃れていくという部分。

映画の都「ノリウッド」では、新たな認識の発見。

有害物質は化学からバイオへでは、弊社の消臭脱臭ビジネスにもヒントが。

REACHでは、安全基準へのマイセルフ単位での緊急見直しを。

リキッド化では、フラット化をこえる新たな可能性にわくわくを。

アジアの時代は続くでは、自信が確信に変わる裏付けを。

未来の事なんて、誰もわかりませんが、

予測しない限り、何も準備できない。

外れてもいい。予測して準備していく事が大事でしょう。

そう思う方はぜひ、読んでみて下さい。

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