これぞ商魂！「江戸を造った男」伊藤潤さん著（前）

「ニオイで女性に嫌われない方法」（電子書籍限定）の著者、

におい刑事（デカ）／臭気判定士（国家資格）の松林です。

 

 

商売人ならば、誰もが必ず魂を揺さぶられ、

今の自分の商売に対する姿勢を問い直すきっかけとなるであろう

この一冊を読了しました。

 

 

純粋に、ある商人が大成功し、武士の身分を与えられるまでの

立志伝としても面白いのですが、

そんなことよりも、内容が秀逸。

 

 

逆に考える

・・

冬の間、途絶する福島と上松の間の行き来。

逆に考えれば、それは江戸の大火が伝わっていないという意味。

皆があきらめることなら、そこに付け入る隙が生まれる。

・・

簡単な思考法であるかもしれませんが、実は一番難しいのは

それを実践するということでしょうね。

逆張りの経営。逆をいく営業。隙を付くマーケティング。

自社の勝負するポイントを見定めて、思い切って投資する。

 

 

過去・現在・未来

・・

過去を懐かしんだところで、何も得るものはない。

それよりも一人前になり、故郷に錦を飾ることだけを

考えた方がよい。

・・

過去の話の多いビジネスパーソンは、原則、残念な人が多い。

未来を見据えて、そのために現在をどうしていくかを考える。

過去は唯一、失敗から学ぶためにあると、ニオイ刑事は思います。

決して栄光を振り返るためにはない。

 

 

悲しみとの向き合い方

・・

そなたとわしは、この大火で共に息子を失ったのだな。

しかしな。人は立ち止まっていては駄目だ。

いかなる悲しみに遭おうと、前を向いて進んでいかねばならぬ。

・・

また、ここも線引きポイントでした。

・・

人は身分に守られている。それで秩序は保たれる。

だが実際の仕事は違う。仕事は才ある者が行うべきだ。

・・

会社にはそれぞれ、得意分野や専門分野があるので、

皆が同じではなく、レーダーチャートがいびつなメンバーを

集めて、それぞれが強いところに特化できるようにしたいです。

 

 

損得

・・

この仕事は大火の後始末と違い、うまくいったとしても、

本業である材木業に貢献できるものではない。

しかし自分の損得だけを考える商人は、

いつの日か必ず淘汰されるという「理」を知っていた。

・・

会社というのは、ゴーイングコンサーンであるべき

という使命を社会から与えられています。

そのためには当然、利益を得なければ使命を果たせない。

かといって邪な商売や暴利を貪れば、いつか淘汰されていく。

弊社が１５年、継続出来ているのは・・。ありがたいことです。

さらにこのまま、専門分野を通じて、世の中のためになっていく。

社会から必要とされる存在であるために、日々精進するのみです。

 

 

長くなってきたので、「江戸を造った男」

 

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残りは明日に。

 

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