予想最高気温は久々に30度を超さないというから
安心していたら、湿度が高くて、暑いよ!
チケットカウンター前には うちわが入った箱が
どーんと置いてあり、ご自由にお取りください状態。
ありがたくいただきました。
暑い暑い。
ところが、2階客席は、寒くって!
1階はどうだったか知りませんが、
急速冷凍され、
幕間休憩には何か温かいものを飲まずにはいられませんでした。
真夏の劇場にはスカーフを持参するのが鉄則なのに
今日は忘れてしまっていたわ。
さて『エリザベート』。
宝塚歌劇団ではもう9回目なんですって?
もちろん全て見ています。
楽曲もほとんど全て一緒に歌えちゃいます。
脳内では、学年や時代を超えて、
ベストキャストが出来上がっています。
例えば、タイトルロール エリザベートは
断然 お花さま(元雪組・宙組トップ娘役 花總まり)というように。
また、記憶というものは、どんどん美化されるもの。
そういう意味では、
どうしても採点が厳しくなるのですよね。
トート:まあさま(宙組トップ 朝夏まなと)。
私の個人的な好みでいうと、
ヘアスタイルがハテナ??
真っ黒(実際は紫色らしい)のストレートなロン毛。
もうちょっとボリュームのあるヘアスタイルの方が
私は好きだなぁ。
とはいえあの長身は素敵ね。
子ルドルフ、ルドルフ、エリザベートの背後に立っても
余裕でお顔が見えます。
場を支配している感じが、見た目でも表現できていました。
歌は、ちょっと凄む系でした。
歌といえば、今日は音響やマイクの調子があまり良くなく、
「エーヤン エリザベート」のあと、
力を落とすエルマーたちに対して歌う場面では、
数秒ではありますが、
まぁさまの歌が途切れるハプニングがありました。
「♪長い沈黙の時は終わっ
は立ち上がる♪」
というふうに。
これはとても残念なこと。
今日が最初で最後の『エリザベート』観劇の人もおられたでしょう。
歌が状況説明になっているのだから、
一語たりとも落としてはならないはず。
他にも、ハウリングのような音がする時もあり、
(私の耳のせいだったらごめんなさい)
その度に現実に引き戻されたのが非常に残念でした。
音声さま、頑張ってくださいませ。
エリザベート:実咲凛音
堂々と演じきっているのはわかりますが、
私にはなぜか「優等生」にしか見えませんでした。
それはきっと私の好みの問題だと思うのですが。
すみません。
トートと黄泉の国へ向かう時、
実咲さんは最後まで笑わないのが印象的。
他の方のエリザベートは、下界を見下ろして
ほっとしたような、なんとも言えない表情をするのに、
新たな演出かしら?
フランツ・ヨーゼフ:真風涼帆
ルキーニの言う「若くてハンサムな帝王」ということばに
ふさわしい皇帝陛下でした。
フランツは見かけがどんどん老けていくわけですが、
夜のボートのシーンは、ちょっと苦しいものがありますわ。
若いんですもの。
再び若くなるとホッとするのでした。
私、夜のボートのシーンのフランツは
高嶺ふぶきさんが一番だと思う。
初演を見た時はさほどとも思わなかったのに、
その後さまざまなフランツを見るにつけ、
「あのフランツはうまかったんだなぁ」と思うのです。
とはいえ、真風さんは もういつトップになっても
大丈夫ですね。
楽しみにしております。
ルキーニ:愛月ひかる
声質のせいか、歌詞が聞き取りにくい箇所がいくつか。
ヒゲなどに工夫があり、
見た目は立派な「イタリア人テロリスト」なのだけど、
全体的な雰囲気がなんだかおとなしいのが
ちょっぴり物足りなさを感じてしまいました。
ルドルフ:桜木みなと
幼さの残るルドルフで、会いたかったママに再会し、
孤立無援状態を訴えるシーンなどは
見ていて自然でした。
マダム・ヴォルフ:怜美うらら
ビジュアルはいいのだけど、歌が…。
マダム・ヴォルフには
もっとパンチの効いた歌をお願いしたい!!
ウィンディッシュ嬢:星吹彩翔
これまでのウィンディッシュ嬢とは一味違いました。
これまでは、はかなさを感じていたのに、
星吹さんのウィンディッシュ嬢は非常に力強い。
歌もうまいし、こういう役作りも良いもんだと思いました。
黒天使:実羚淳
私の宙組でのお目当て実羚淳さん。
黒天使は予想通りでした。
黒天使が出てきたらさっとオペラグラスをあげてみるのだけど、
なんだかいつも以上に照明が暗いような…。
実羚さんを見分けるのにいつもより手間取りました。
だって衣装が皆同じで、
少しずつ違うとはいえ、皆似たような髪型なんだもの。
実羚さんは一部を後ろでくくっていて、
シルバーに紫色のメッシュが入っているカツラでした。
マダム・ヴォルフの場面では「鳥」になって、
トウシューズで踊ります。
足の甲が驚くほど出ていて、素晴らしいですわ〜。
やっぱりダンサー、動きが美しい。
踊っているときの実羚淳さんが好きです。
いろいろあるものの『エリザベート』は
何度見ても楽しめます。
力のある作品ですねぇ。
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