私がパーソナリティを担当している

大阪府箕面市のコミュニティFM みのおエフエムの「デイライトタッキー」。

その中の”図書館だより”は箕面市立図書館の司書さんが選んだ本を

ご紹介するコーナー。

私は司書さんのコメントの代読をし、そのあと自分の感想も付け加えます。

 

 

今日ご紹介したのは おかべたかし・文 山出高士・写真 『くらべる東西』。

 

 

 

五十音順に「ある物」をピックアップし、

日本の東西でどう違うのか比較した本です。

 

たとえば最初は「いなり寿司」。

形や中身の違い、それぞれの由来などが書かれています。

そのほかにも「おでん」や「カクテル」「ちらし寿司」など、

食べ物は違いがはっきりしているからでしょうか、

たくさん紹介されていました。

 

ですが私が一番面白いと思ったのは、

東西の物の考え方の差を表しているような「カルタ」の比較。

いろはカルタの江戸仕様と京仕様の読み札で一致しているのは

「つ」だけなんですって。

たとえば「い」だと、

江戸は「犬も歩けば棒に当たる」

京は「一寸先は闇」

という具合に違うのです。

江戸の方がちょっとポジティブというか、なんとかなるさ的な感じで、

京は「世の中、明日はどないなるかわかりまへんえ、ほんまに」

と、達観しているように思えます。

応仁の乱や維新を目にしてきた京都人ならではやわ〜。

 

そのほか、消防署の紋章が東西で違うなんて……という驚きもあります。

 

いつからこんなふうに東西で違ってきたのかなァ。

その答えらしきものもこの本の中に載っていますよ。

P72 「縄文土器」がそれ。

 

比較だけではなく、それぞれの写真や、

東西の有名なお店の情報も載っており、

最後まで楽しく読めました。

ああ、面白かった!!

 

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