私がパーソナリティを担当している
大阪府箕面市のコミュニティFM みのおエフエムの「デイライトタッキー」。
その中の”図書館だより”は箕面市立図書館の司書さんが選んだ本を
ご紹介するコーナー。
私は司書さんのコメントの代読をし、そのあと自分の感想も付け加えます。
今日ご紹介したのは おかべたかし・文 山出高士・写真 『くらべる東西』。
くらべる東西 [ おかべたかし ]
1,404円
楽天 |
五十音順に「ある物」をピックアップし、
日本の東西でどう違うのか比較した本です。
たとえば最初は「いなり寿司」。
形や中身の違い、それぞれの由来などが書かれています。
そのほかにも「おでん」や「カクテル」「ちらし寿司」など、
食べ物は違いがはっきりしているからでしょうか、
たくさん紹介されていました。
ですが私が一番面白いと思ったのは、
東西の物の考え方の差を表しているような「カルタ」の比較。
いろはカルタの江戸仕様と京仕様の読み札で一致しているのは
「つ」だけなんですって。
たとえば「い」だと、
江戸は「犬も歩けば棒に当たる」
京は「一寸先は闇」
という具合に違うのです。
江戸の方がちょっとポジティブというか、なんとかなるさ的な感じで、
京は「世の中、明日はどないなるかわかりまへんえ、ほんまに」
と、達観しているように思えます。
応仁の乱や維新を目にしてきた京都人ならではやわ〜。
そのほか、消防署の紋章が東西で違うなんて……という驚きもあります。
いつからこんなふうに東西で違ってきたのかなァ。
その答えらしきものもこの本の中に載っていますよ。
P72 「縄文土器」がそれ。
比較だけではなく、それぞれの写真や、
東西の有名なお店の情報も載っており、
最後まで楽しく読めました。
ああ、面白かった!!
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