私がパーソナリティを担当している

大阪府箕面市のコミュニティFM みのおエフエムの「デイライトタッキー」。

その中の”図書館だより”は

箕面市立図書館の司書さんが選んだ本をご紹介するコーナー。

私は司書さんのコメントの代読をし、そのあと自分の感想も付け加えます。

 

 

今日ご紹介したのはグラフィック社出版、

平成ボトル倶楽部 監修『日本のレトロびん』。

 

 

ガラスびんが普及する前の日本で、

液体はどのように保存、運搬されていたのかというと、

たとえば清酒は樽で扱い、量り売りで徳利に入れていたようです。

1600年代に長崎にビードロが伝わったのが

日本のガラスびんのルーツということです。

 

 

この本はびん(主にガラス)の歴史や形状の変化、

クオリティなどの解説と共に、

明治初期から平成までのびんの写真が掲載されています。

 

用途別に見ると、

ワンカップの日本酒やビール、ウィスキーといった飲料、

クリープや、インスタントコーヒーなどの食品、

食卓塩や醤油など調味料、

マジックインキや万年筆のインクなどの文具、

化粧水や乳液といった美容、

丸薬などの医薬品……

と多様で、普段意識しないけれど、

生活の中にたくさんのびんがあることに気付かされます。

 

昔は目薬がびんに入っていたというのにはびっくりしました。

持ち運びしにくそう。

 

重さと壊れやすさで流通させにくいからでしょうか、

最近はペットボトルやプラスティックの容器に

取って代わられているものも多いですが、

改めて写真を見ていると、ガラスの多様性と美しさは別格です。

 

もう一つガラスが優れているのは、味わいだと思います。

私はビールが苦手で、お酒はもっぱらハイボールかチューハイ。

ある餃子専門店に行った時のこと、

注文すると、ハイボールが小瓶で出てきたことがあり、

びっくりしました。

宝の焼酎ハイボール。

 

 

氷の入ったグラスに注ぎ、一口飲んでびっくりしました。

おいしい!!!

同じメーカーの同じ味の缶ハイボールと全然違うのです。

飲み比べないと気が付きませんでしたが、

缶飲料には微妙な「缶の匂い」があるんですよ。

おそらくビールも、びんビールのほうが美味しいのじゃないかしら?

あんまりびん入り焼酎ハイボールがおいしかったものだから、

わざわざお酒屋さんに発注してケースで買っていた時期があります。

おいしい、おいしい。

おいしすぎて飲みすぎ、太るのでやめました。

また久々に飲んでみたい気がする……。

 

ところでガラスのびん。

なかみを使用して空っぽになっても、

なぜか捨てにくいのは私だけでしょうか?

たとえばこの本の72ページに紹介されている

1897年 資生堂オイデルミンのびんなんて、

芸術的なかわいさです。

職人魂すら感じます。

ポイッと捨てるには忍びないわ。

 

 

本書『日本のレトロびん』は

ガラスびんたちの色や形を愛でる楽しみにあふれています。

何も難しいことなど考えなくていい。

なんと癒されることよ。

一種の写真集として楽しまれてはいかがでしょう?

 

 

 

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