本日2回目の更新です。

 

 千成瓢箪をあとにして、名古屋に出かけました。

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星組の中日劇場公演『うたかたの恋』

『Bouquet de TAKARAZUKA 』観劇です。

中日劇場の入っている中日ビルに到着。

ここまでの道のりでつくづく、

宝塚大劇場は本当の意味でおとぎの世界だと思いました。

駅も花の道も、全てが夢のような街。

あんな素敵な土地は他にない!

 

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ここから、芸名は敬称略で失礼します。

 
『うたかたの恋』は柴田侑宏先生の作品。
1983年雪組のために作られました。
ゴールデンコンビと言われたトップスター麻実れい、
トップ娘役 遥くららの、悲しく美しい恋物語です。
私はもともとターコさん(麻実れい)が初恋の人。
この作品は私の大好きなターコさん主演であるうえ、
尊敬してやまない柴田先生の作品ということで、
心に深く深く焼きつきました。
 
1993年、星組で再演。
トップスター紫苑ゆうがこの作品に憧れ、
夢だった役だったというのに、怪我で休演、
二番手の麻路さきがルドルフを演じることになりました。
私は代役のマリコさん(麻路さき)で見ました。
マリコさんルドルフは
マリー・ヴェッツェラ役の白城あやか共々素晴らしくて!
ターコさんもマリコさんも、
普段からおっとりしたかたで、
舞台でもあわてず騒がずの落ち着いたエレガントさが、
まさに皇太子殿下だったんです。
 
歳をとると思い出は必要以上に美化されるもの。
大好きなトップさんの作品ならなおさら。
以後『うたかたの恋』は何度も再演されていますが、
私はどれも見ていません。
だって、最高なルドルフを二人も見ちゃったのだから、
他を見る必要がないんですもの!
(あくまでも私にとって最高、ということですよ)
 
ということで今回は1993年以来、25年ぶりに見る
『うたかたの恋』ということになります。
 
その間、宝塚歌劇史に輝く
ミュージカル『エリザベート』が上演され、
『うたかたの恋』の主役であるルドルフの生い立ちや
両親との関係、当時の政治的な流れが描かれました。
おかげで今回は
「ルドルフのこの態度は、
 あんなこともこんなこともあった上でのことなのよね」
と、理解が深まり、感じるところがありました。
 
 

上でくどくどと述べましたが、

私には紅ルドルフの後ろにターコさんルドルフや

マリコさんルドルフが見えてしまうのです。

紅さんがどうこうではなくて、

やはり思い出は美しすぎて、比較になりません。

今後は紅さんの魅力、

なんとも憎めない感じや、

どんな逆境に落とされても、なんとか活路を見いだしそうな

バイタリティあふれる感じを生かせる役が見たいと思いました。

 

さて、プロローグが終わると、お芝居が始まります。

物語の始まり、フリードリヒ(凪七瑠海)が話しかける相手は

ロイス公爵(隼玲央)!

ウワォ!

隼くん、物語の序盤でいきなりのセリフ!

嬉しいことに凪七さんに対して位負けすることなく、

しっかり答えていました。

 

私が今日心惹かれたのは

古き良き時代の執事ロシェック(ひろ香祐)と、

世事に長け、ご主人様にもくだけた態度のブラッドフィッシュ(如月蓮)でした。

タイプは正反対ながら、

共にお仕えするルドルフを思う気持ちで繋がっている二人。

この二人の笑いを誘う場面は良いアクセントになっていました。

ルドルフが亡くなったあと、

この二人がどれほど嘆き悲しんだだろうかと、

お芝居には描かれていないシーンまで想像してしまう、

良きコンビでした。

 

私が初演のシーンで印象に残っているのは、

後半の舞踏会のシーン。

鳩笛真希演じる皇太子妃ステファニーが、

マリーへの敵意をむき出しにする場面。

ジャン・サルバドル(初演は平みち)が、

修羅場にならないよう、

無理にステファニーの手を取り、ワルツを踊るのです。

しかしクルクル回りながら、ステファニーはマリーを睨み続ける……。

この時の鳩笛真希さんの目が未だに忘れられません。

鳩笛さんは普段はとてもおとなしい感じの娘役さんだったのですが、

このときは、まなじりが裂けるのではないかと思うほど、

気迫がみなぎっていました。

「情念」と言ってもいいかもしれません。

それを遮ろうとするモサクさんのダンスリードも素晴らしくてね、

この場面は、死を決意したルドルフとマリーのダンスと対をなす

素晴らしいダンスでした。

そして『うたかたの恋』を観た後では

「美しく青きドナウ」は特別な気持になる一曲となりました。

1993年の再演でこの場面は印象に残っていないので、

よほど鳩笛さんに感動したのだと思います。

今日観劇した後も、やはりあの場面は鳩笛さんの場面だなと思っています。

すみません、何度も言いますが、年をとると

「昔は良かったのぅ」と言いたくなるのでしょう。

また、鳥のヒナが最初に見たモノを親と慕うように、

初演は理屈抜きで大好きになるものなのかも。

今回の『うたかたの恋』を先入観なくご覧になっている皆様には

ご不快な思いをさせたかも。

ごめんなさい。お許しください。

 

今回の『うたかたの恋』、

最後に天国でルドルフとマリーが再会する(?)場面、

主題歌の陰ソロ、陰デュエットが美しかったです。

ゆとりのある魅力的なお声、この声どなた?と思い

SNSで問いかけてみたら

「陰ソロはひろ香佑さん

 陰デュエットは ひろ香佑さん、夢妃杏瑠さん

 らしいですよ」

と教えていただきました。

ありがとうございます!

しかし、老執事ロシェックと同じ人の声とは思えないほど、

艶のあるいいお声でした。

それにしても私は、初演と再演では、

この場面に陰ソロがついていたこと自体を覚えていません。

「天国で会えて良かったね」と、ただただ涙ぐんでいたのでしょうね。

 

幕間休憩のあと『Bouquet de TAKARAZUKA』。

あっという間に終わってしまいました。

私はこのショーが好みなんだと思います。

詳しくは大劇場での感想をどうぞ。

星組『ベルリン、わが愛』『Bouquet de TAKARAZUKA』

(茶々吉24時 2017年10月2日)

 

今回名古屋まで見に行ったのは、

もっぱら推しメン 隼玲央くんを見たくてのこと。

そのご報告をいたします。

 

まずはプロローグ早々客席降りがありました。

嬉しいことに隼くんも客席に降りてきます。
舞台にむかって一番右(上手)の通路を走って行きました。
見間違いでなければ、先頭から二人目だったので、
客席のかなり奥の方まで行っているのではないかしら。
私は二階席だったのでそのあたり確認できていません。
 
パリの場面、大劇場では隼くんは観光客でしたが、
今回は逆の立場。
「パリの空の下」、「ピギャール」、
「ブギウギ・パリ」、「セ・マニフィーク」と踊りに踊っています。
隼くんのノリは「セ・マニフィーク」で最高潮に達したようで、
オペラグラスで見ていると、二度ウインクしていました。
ウインクは下手側の客席に向けているように見えましたよ。
どなたがあのウインクを受け取ったのだろう……。
隼くんのお衣装はストライプのベスト。
ぜひご注目を。
 
逆に、大劇場では出ていたモンマルトルの場面、
黒燕尾のお衣装の場面には出ていなくて、
少し残念でした。
 
ラインダンスもでています。
ラインダンスの衣装には大きな羽根がついていて、
前後二列になると後ろの人たちは全く顔が見えなくて不満でした。
今日は二階席だったので、隼くんの顔がちゃんと見えて嬉しかったです。
 
宝塚大劇場でも大好きだった
フィナーレのデュエットダンス場面での凪七さんの歌「花夢幻」。
今日もうっとりしました。
宝塚大劇場や東京宝塚劇場のように、
銀橋や大階段こそありませんが、
満員の中日劇場は皆が拍手をすると、
天井から音が降ってくるような感じがして、
テンションが上がりました。
もう閉鎖が決まっているそうですね。
これまでこの劇場で宝塚歌劇を見てファンになり、
入団したタカラジェンヌも多いと聞いています。
中日劇場さん、これまでどうもありがとう。
 
 

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