千成瓢箪をあとにして、名古屋に出かけました。
星組の中日劇場公演『うたかたの恋』
『Bouquet de TAKARAZUKA 』観劇です。
中日劇場の入っている中日ビルに到着。
ここまでの道のりでつくづく、
宝塚大劇場は本当の意味でおとぎの世界だと思いました。
駅も花の道も、全てが夢のような街。
あんな素敵な土地は他にない!
ここから、芸名は敬称略で失礼します。
上でくどくどと述べましたが、
私には紅ルドルフの後ろにターコさんルドルフや
マリコさんルドルフが見えてしまうのです。
紅さんがどうこうではなくて、
やはり思い出は美しすぎて、比較になりません。
今後は紅さんの魅力、
なんとも憎めない感じや、
どんな逆境に落とされても、なんとか活路を見いだしそうな
バイタリティあふれる感じを生かせる役が見たいと思いました。
さて、プロローグが終わると、お芝居が始まります。
物語の始まり、フリードリヒ(凪七瑠海)が話しかける相手は
ロイス公爵(隼玲央)!
ウワォ!
隼くん、物語の序盤でいきなりのセリフ!
嬉しいことに凪七さんに対して位負けすることなく、
しっかり答えていました。
私が今日心惹かれたのは
古き良き時代の執事ロシェック(ひろ香祐)と、
世事に長け、ご主人様にもくだけた態度のブラッドフィッシュ(如月蓮)でした。
タイプは正反対ながら、
共にお仕えするルドルフを思う気持ちで繋がっている二人。
この二人の笑いを誘う場面は良いアクセントになっていました。
ルドルフが亡くなったあと、
この二人がどれほど嘆き悲しんだだろうかと、
お芝居には描かれていないシーンまで想像してしまう、
良きコンビでした。
私が初演のシーンで印象に残っているのは、
後半の舞踏会のシーン。
鳩笛真希演じる皇太子妃ステファニーが、
マリーへの敵意をむき出しにする場面。
ジャン・サルバドル(初演は平みち)が、
修羅場にならないよう、
無理にステファニーの手を取り、ワルツを踊るのです。
しかしクルクル回りながら、ステファニーはマリーを睨み続ける……。
この時の鳩笛真希さんの目が未だに忘れられません。
鳩笛さんは普段はとてもおとなしい感じの娘役さんだったのですが、
このときは、まなじりが裂けるのではないかと思うほど、
気迫がみなぎっていました。
「情念」と言ってもいいかもしれません。
それを遮ろうとするモサクさんのダンスリードも素晴らしくてね、
この場面は、死を決意したルドルフとマリーのダンスと対をなす
素晴らしいダンスでした。
そして『うたかたの恋』を観た後では
「美しく青きドナウ」は特別な気持になる一曲となりました。
1993年の再演でこの場面は印象に残っていないので、
よほど鳩笛さんに感動したのだと思います。
今日観劇した後も、やはりあの場面は鳩笛さんの場面だなと思っています。
すみません、何度も言いますが、年をとると
「昔は良かったのぅ」と言いたくなるのでしょう。
また、鳥のヒナが最初に見たモノを親と慕うように、
初演は理屈抜きで大好きになるものなのかも。
今回の『うたかたの恋』を先入観なくご覧になっている皆様には
ご不快な思いをさせたかも。
ごめんなさい。お許しください。
今回の『うたかたの恋』、
最後に天国でルドルフとマリーが再会する(?)場面、
主題歌の陰ソロ、陰デュエットが美しかったです。
ゆとりのある魅力的なお声、この声どなた?と思い
SNSで問いかけてみたら
「陰ソロはひろ香佑さん
陰デュエットは ひろ香佑さん、夢妃杏瑠さん
らしいですよ」
と教えていただきました。
ありがとうございます!
しかし、老執事ロシェックと同じ人の声とは思えないほど、
艶のあるいいお声でした。
それにしても私は、初演と再演では、
この場面に陰ソロがついていたこと自体を覚えていません。
「天国で会えて良かったね」と、ただただ涙ぐんでいたのでしょうね。
幕間休憩のあと『Bouquet de TAKARAZUKA』。
あっという間に終わってしまいました。
私はこのショーが好みなんだと思います。
詳しくは大劇場での感想をどうぞ。
↓
星組『ベルリン、わが愛』『Bouquet de TAKARAZUKA』
(茶々吉24時 2017年10月2日)
今回名古屋まで見に行ったのは、
もっぱら推しメン 隼玲央くんを見たくてのこと。
そのご報告をいたします。
まずはプロローグ早々客席降りがありました。
ブログランキングに挑戦しています。
もし記事を気に入っていただけたなら、
ポチッとクリックよろしくお願いします。
↓