こつこつ精進 | 仏光さんの心の相談室

こつこつ精進

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今日は昼休みがあまり無かったのですが、やっぱり泳ぎに行きました。時間が無かったせいもあるのですが、集中して泳ぐと1000mを29分で泳ぐことができました。もちろん休み休み泳ぐのですが、以前から比べると随分短時間で泳げるようになったものです。この調子で少しずつ時間を縮めていきたいですね。

 

ちょっと逆説的ですが、ゆっくり泳ぐようにしてから1000mを泳ぐ時間が短くなりました。50m泳いだら少し休むのですが、ゆっくり泳ぐことによって、それほど休まなくなったから全体の時間が短くなったのです。ウサギと亀の話と同じです。パーッと早く泳いでいても、ハアハア言いながら休んでいると合計の時間が長くなります。ゆっくり泳いであまり休まなくなると、結果として30分足らずで1000mが泳げるのですね。

 

先月くらいまで1000m泳ぐのに45分くらいかかっていましたから、ゆっくり泳ぐことにより飛躍的な時間短縮になったのです。これは良い教訓になりましたね。まだまだ途中で休んでいる時間は短縮できると思いますので、もう少し短い時間で泳げるようになるでしょう。まあ限度はありますが、私の年齢を考えると1000mを25分くらいで泳げるようになれば上等でしょうね。

 

ゆっくりでもいいから休まず続けると良い結果になることが多いですね。人生もその通りだと思います。生まれてから死ぬまでが人生ですから、焦らず、でも止まることなく進んでいると良い結果が出るのですね。途中であきらめるとそこで終わりですが、毎日こつこつ進んでいると、その時はあまり変化が無い様に思いますが、振り返ると随分違いが出てくるのです。

 

「精進」という言葉がありますが、漢字字典の訳はともかく、私は毎日こつこつ進んでいくというイメージをこの言葉に持っています。「毎日精進します」と言うと、「毎日こつこつ努力を重ねて進んでいきます」という意味に私の場合はなるのです。修行もそうだし、仕事もそうだし、トレーニングもそうなのです。子育ても勉強もそうですね。

 

同じ事を繰り返すのではなくて、何かそこに自分の工夫というものを入れていくのです。工夫すると前に進みます。ただ同じ事を繰り返すと、時間だけが進んで自分は老いて行きます。どのような人生を歩むのかはその人の自由ですが、私の毎日は「精進」でありたいと思っています。

 

ただ途中で自分が進んでいる道の間違いに気づいたら、すぐに方向を変えなければなりませんね。間違ったまま「どうしよう。どうしよう」と迷っていると、どんどん目的地から離れていってしまいます。自分の定めた目的地に着くには紆余曲折はあるにしても、正しいコースに常に舵取りをしていかなければなりません。

 

今まで進んできた道が正しいと思い込みたい気持ちは分かりますが、諸々の事実を客観的に見た上で、舵取りをするのですね。それは周りの人間がとやかく言うことに一々耳を貸すのではなく、自分の良心に従って自分の進むべきコースを取るのです。私が事業で独立した時には、家族ですら反対していましたが、今は自分の良心に基づいて思い切って独立して良かったと思っています。

 

これは修行でも何でも同じで、事実を客観的に見た上で、どんな理屈があろうとも今までが間違っていると判断すれば、コースを変えなければなりません。お釈迦様も6年間、他の修行者と森の中で苦行して、「これでは悟りを得られない」と判断してただ一人修行のコースを変えたのです。

 

その時に一緒に苦行をしていた修行者達はお釈迦様のことを「あいつは駄目だ。あいつは脱落者だ!」とさげすみましたが、結局そういう輩は悟りも得ず、ただ自分が正しいという思い込みだけで、苦しい無駄な修行をしながら森の中で朽ち果てていきました。結論からするとコースを変えて、中道という悟りを得たお釈迦様の人生は多くの人を救いブッダとして光り輝きましたね。

 

人生では権威とか誰かが書いた歴史に自分の判断を依存することなく、客観的事実を公平に見た上で、自分の良心に基づきコースを変えて精進を続けることが大切です。そして毎日こつこつですね。商売でもそうでしょう。一時パーッと儲けることがあったとしても、倒産する会社も多いのです。過去の儲かった成功体験にしがみついて、コースを変えなかったから失敗するのですね。

 

会社はまだやり直すことができるけれども、人生はなかなかやり直すことはできません。気づいた時点でコースを変えなければ納得のいく人生は送れないのです。間違いに気づいても、自分にもっともらしい理屈をこねて無理やり納得させることもできますが、それは真理ではありません。やはりコースを変えるのには勇気が要ります。勇気がないと「まあまあ焦ることなく・・・」などと言いながら現状を維持して終わるだけです。

 

私は勇気を持って独立して良かったと思っているし、人間禅を離れて自分が正しいと思う心のトレーニングを社団法人という形で始めて本当に良かったと今は思います。あのままでは本人はもっともらしい理屈をこねながらその気になっていても、本当の意味で人を救うこともできない箸にも棒にもかからない格好だけの修行になっていたことでしょう。

 

その前に他の修行者の人と同じように、私が病気になっていたかもしれません。みんながみんなそうだとは言いませんが、私の場合は公案200則を全部通ったという先輩の言動を目の前で実際に見ていて「公案を全部通ってもこんな程度の人間になるのなら問題だな」と客観的に思ったのです。これから先の大切な人生をそんなものにかけるのは、いかがなものかなと真剣に考えたのですね。

 

ゼロから社団法人自然治癒力の学校やすらぎとマインドリカバリープログラムを始めて、まだ2ヶ月くらいしか経っていませんが、こつこつ休まず精進していきます。もちろん大変困難な道だけれども焦ることも無ければ、他と比べることも不要です。

 

まだ人も少ないし、資金も足りませんが、こつこつ精進していけば、ちゃんと衆生済度という結果を出していけるという自信があります。まあ水泳と同じです。長いものに巻かれてフニフニ格好だけは立派な修行者をやって居れば楽だったかもしれませんが、そういうことはやっぱり私にはできませんね。これからもお釈迦様をよく見習って、日本の仏弟子として厳しくとも正しいコースを勇気を持って進んで行きたいと思っています。

 

合掌

 

仏光

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