ごめんなさいの心 | 仏光さんの心の相談室

ごめんなさいの心

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前回のブログで「毎日が楽しい、楽しい」と喜んでいたら、一昨日ちょっと大変で、それでいてちょっと不思議な事が起こりました。昼にスポーツジムに泳ぎに行った時の話しです。ジムの駐車場で開いているスペースが見つかったので、車をバックさせたら横道から車が来ていたらしく、それに気付かず、ぶつかってしまいました。「ドーン、グシャ」という音がしたので、「やっちまった~!」と思いました。私は今まで車にぶつかる事故を起こしたことがないので、「ついに事故ったか」と思いましたね。

 

すぐに車を降りて後ろの車のところに行きました。運転していたのはおばさんで、「ごめんなさい」と大きな声で誤りました。おばさんも車から降りてきて二人でお互いの車のぶつかった部分を見に行ったのですが、2台とも全く傷がありません。二人とも「あれ~」と思いましたが、傷や凹みが全然ないのです。ノーブレーキでぶつかって結構大きな音がしたのに、全く傷がないとは本当に不思議です。

 

おばさんも「傷がないのでいいですよ」と言ってくれたので、それで何事も無かったことになりました。ホッとしましたが、いくら考えても不思議です。あの衝撃と音で全く車が2台とも無傷とは考えられないのですね。中村和尚が「合掌瞑想をしていると不思議な事も起こります。でもそれに気を取られないでください」と言っておられましたが、これもそうなのかなと思いました。

 

いずれにしても事無きを得て良かったです。こういう時に「何か自分は守られているな」と感じます。今回は私が車をバックしてぶつかったので私が悪いのです。だからすぐに「ごめんなさい」と謝りました。自分が悪ければ先ずは謝る事は大切なことです。数年前に亡くなりましたが、検察庁の検事をしていた私の義父が、「世の中ではごめんなさいの一言で多くの問題は回避できるものだ。それをしないからトラブルになる。」と言っていました。多くの事件を見てきた義父が言っていた結論です。

 

まあ世の中ではこの「ごめんなさい」の一言が言えない人が結構居るのですね。知っている間柄では「ごめんなさい」と言えるけれども、いきなり知らない人に「ごめんなさい」がなかなか言えないのです。今回の件でもたとえ車にダメージがあっても保険で直せるのだし、相手が怪我をしているわけでもないのですが、いずれにせよ悪かった方がすぐに謝るのが当たり前なのです。迷惑をかけたのですから。何も考えずにすぐに「ごめんなさい」の一言が出てきて良かったなと後で思いました。

 

私は以前、道を歩いていたら車のバックミラーに腕をぶつけられた事がありました。運転していたのは初老のおじさんで、中に親戚なのか同じように初老の男女が4人乗っていました。バックミラーがペコッと折れ曲がりましたが、それほど痛くもなく怪我もしていないのは分かっていました。おじさんは車に乗ったまま、「もっと道の端を歩いてくれたら良かったのに」といきなり言いました。他の四人も私が難癖をつけると思ってか顔がこわばっています。もちろん「ごめんなさい」の一言もありません。

 

おじさんは「ヤバイ」と思っているのか少し怯えているようでした。私は「大丈夫ですよ」と言って折り曲がったバックミラーを手で直して上げました。私はその時に「60年、70年生きてきた人間がいざとなればごめんなさいの一言も言えないのか」と思いました。普段世の中では「私は普通の人間です」という顔をして生きているのだろうけど、こんな程度の人間になるために、その人達は60年、70年生きてきたのですね。それでいてそういう人達は自分が情けないとも最初から思えないのです。気が小さく心が狭い人間は「ごめんなさい」と言えないのです。

 

私はかねがね「いざとなった時にその人の本質が出る」と言っていますが、その車に乗っていた人たちの本質はその程度のものなのです。何事もなければ世の中は良い人が多いのですが、いざとなればその人の本質が出てきて様々ですね。自分は何年生きてきて、どういう人間なのかを考えてみるのもいいと思います。

 

自分を振り返ってみて、「ん?ちょっと情けないかな」と思えたらその人は賢者だと思いますよ。私も偉そうな事は言えません。だから毎日坐禅や瞑想の修行をしています。でもぶつかった時にすぐに「ごめんなさい」と大きな声で謝れた自分で良かったと思いました。当たり前のことだけど「ごめんなさい」は大切なことですね。

 

合掌

 

仏光

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