お父さんに寄せて | さとこのチカラ

お父さんに寄せて

今日の東京地方は妙に暖かく風の強い日でした。

 

そして、さとこのお父さんの告別式でした。

 

 

 

 

 

 

かつて伊丹十三監督の映画で「お葬式」という話がありましたが、

 

まるで映画のワンシーンのように悲しいほどお天気で強い風が吹いていました。

 

 

先のブログで さとこ  のお父さんの危篤の旨を一部お伝えしましたが、

 

ご心配してコメント頂いた方にご返信差し上げているように、ブログUP後

 

20分も経たずにお父さんは亡くなりました。

 

当日、娘が学校関係でその時間(PM7:30)は外出していたため、さとこ だけ

 

急いで車で病院に向かい、私と子供は後追いで電車で病院に向かったのです。

 

ただ病院が遠い事もあり  さとこ はもちろん私どももお父さんの死に目には会えず、

 

私が子供達と病院に到着したのは、亡くなってから1時間以上経過した後でした。

 

唯一、お母さんがお父さんの枕元に居てくれたのが本当に幸いだったと思います。

 

 

 

 

 

当初、連続で矢継ぎ早に葬儀が成されると思っていましたが、

 

葬儀社、僧侶等の都合で亡くなってから約1週間の間を頂いています。

 

これは思うに、お父さんが残された家族にあまりバタバタしないように気遣って

 

くれた結果かと思います。

 

そんな状況ですので、私の会社の忌引も飛び飛びで取得する事となり、

 

月火は忌引、水木は出社、そして金と明日の月は、また忌引と変則的な休みになって

 

いますが、それもこれも全てお母さんや さとこ にできうる限り家の中の負担を

 

かけないように私なりに考えた結果なのです。

 

何より、子供達がちょうど期末テスト前という事もあり、さとこ は実家に残り

 

私が家事や子供の世話を全て行うようにしていました。

 

さとこのお父さんは、勉学に努力するのは当たり前という考え方の人でしたので、

 

その思想に報いるためにも、このような手段をとっていたのです。

 

さとこ はもちろん、さとこのお母さんの心労は想像に難くなく、それもあって

 

本日の日曜日も さとこ が実家の方でお母さんと一緒に居れる様に、私が子供達の

 

面倒を見ています。

 

 

 

 

 

さとこのお父さんは先のブログのコメント返信に一部差し上げたようにカーデザイナーでした。

 

読者の皆様は女性の方が多いと思いますので、今ひとつピンとこないと思いますが、

 

カーデザイナーはプロダクトデザイン(工業デザイン)の中でも最高峰に位置するもので

 

そこは優秀なデザイナーが集まる場所なのです。

 

車を見ればその国のデザインのレベルが解るという代物でして、ありとあらゆる要素がそこには

 

凝縮されています。

 

前回チラッと読者の方のコメント返信に「ハコスカ」という文字を入れさせて頂きましたが、

 

こんな車です。

 

 

 

 

 

 

 

男性にとってGT-Rがお好きな方はどこか頭の片隅に「伝説の車」として記憶が残って

 

いるのではないでしょうか?

 

その伝説の発端は当時の自動車レースで、あのポルシェに連勝したからに他なりません。

 

日本最強の市販車として当時多くの方に絶賛され、今も旧車では高値で取引されている

 

マニア垂涎の車です。

 

さとこの実家で、このハコスカの手書きの大きな図面を見せてもらった時には

 

本当にお父さんがデザインしたのだと手が震えたものでした。

 

GT-Rマニアの方にはもしかしたら喉から手が出る程の代物かもしれません。

 

そして私の家にある家宝は、そんなお父さんが晩年、水彩画で描いたGT-Rの絵。

 

もの凄く精密なデザイナー直筆のハコスカの絵です。お父さんの想い出というより、

 

もはやこの絵を見るたびに「しん君、頑張れよ」と励まされている気がしてなりません。

 

 

 

 

 

そんな仕事に懸命な方でしたが、さとこ 曰く家庭では子煩悩なお父さんだったようです。

 

その一辺は、私の子供達をお父さんが目に入れても痛くないほど相当に可愛がって

 

くれた事でよく分かりました。最初の長男が産まれてから15年という月日ですが、その時々で 

 

さとこ も嫉妬するくらいの可愛がる姿が、今も走馬灯のように想い出されます。

 

 

もちろん私にとっても優しい義父でした。

 

今でも思いだすのが、何と言ってもお父さんに さとこ との結婚を許してもらうために

 

家を訪問した時ですね。

 

若く緊張していた私は、家の居間に入るなり正座して

 

「さとこさんとの結婚を許して下さい。殴って頂いて構いません」

 

と言い、頭を下げた覚えがあります。

 

それに対してお父さんは

 

「ま〜ま〜そんなに焦らずに落ち着いて。もちろんいいですよ」

 

と。

 

何かこう、私の緊張をほぐすように優しく受け入れてくれた事がとても嬉しかったのです。

 

そこから始まり25年以上の年月が経ちましたが、様々な場面で気をかけてくれました。

 

私もそれに応えて、お父さんの大好きなお酒を訪問の度に持っていっては、喜んで

 

くれた事がつい先日のように想い出されるのです。

 

 

 

 

 

最後に、さとチカらしいお話を一つ。

 

今回はいつものように さとこ は霊能力は発揮していません。いやむしろシャットダウンして

 

完全にOFFにしている様子です。

 

お父さんの娘として、お父さんの前では素直な子供で居たいが為だろうと思います。

 

ただ子供達には さとこのチカラが受け継がれていまして、お父さんが亡くなった当日、

 

夜なのですが、ご遺体を家に返して安置した後、子供達が「ジジの好きな音楽を流して

 

あげる」とラジカセを遺体を安置している部屋でセットしていたところ、

 

寝ているはずのお父さんが、急にムクッと起き上がって自分達を見ている姿を目線の端に

 

ハッキリと見たようです。まるで生き返ったようでビックリしたと子供達は言っていました。

 

長期に渡って入院していましたから、つねづねお父さんは「家に帰りたいな〜」と

 

言っていまして、やっと家に帰ってきて、自由に動けるようになったのだと

 

その話を聞いて感慨深くなった次第です。

 

 

 

 

 

今回は、さとこ の話は心労も有ろう事かとの配慮から載せません。

 

そしてちょっとしんみりした話になり申し訳ありません。

 

また、さとこ に直近でご依頼頂いている方々に於かれましては、このような状況ですので

 

ご返信が遅くなる旨、ご容赦下さい。

 

来週には さとこ も少し落ち着き、またブログを書いてくれると思いますので

 

しばらくお待ち下さい。

 

 

 

先は色々とご心配頂きありがとうございました。

 

さとこ にも代わってお礼申し上げます。

 

これからも さとこのチカラ をどうぞよろしくお願い致します。

 

 

 

 

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