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2015年01月09日

首里城 新春の宴


首里城 新春の宴


今年は諦めていた首里城正月儀式「朝拝御規式」(ちょうはいおきしき)、

2日、ホテルを出ると温かいので、あわてぃーはーてぃーして首里城公園まで出かけました。

第1部「子之方御拝」(にぬふぁぬうぬふぇー)が終わりそうな10時20分過ぎに辿り着き・・・。

おお、「御主加那志前」というべきが、「首里天加那志」が退場さなるところで間に合いました。


首里城 新春の宴


首里天加那志が振り返った姿をかろうじて撮影することができました。

もっと早くホテルを出て、10時開始に間に合うように来ればよかったさ~。




しばらくしてから、第2部「朝之御拝」(ちょうぬうぬふぇ)が始まりました。

臣が国王への忠誠を誓うとともに国王の聖寿を祝い、琉球王国の繁栄を祈る儀式です。


首里城 新春の宴 首里城 新春の宴 


三司官のうち二名が儀式に参加します。

三司官とは「三人の総理大臣」のようなものであるとの説明がありました。

総理大臣が一人だと、A級戦犯の祖父の亡霊に取り込まれ、暴走してしまうからでしょうか。


首里城 新春の宴 首里城 新春の宴


紫色の 「ハチマチ」 は親方(うぇーかた)、黄色は親雲上(ぺーちん)です。

先頭の列には2人の三司官が並びます。左の画像が南側、右の画像が北側です。

北側の三司官の外側に久米村の式典指揮者が位置し、儀式の進行を司ります。

その両側に王族の按司と2人の親方が並んでいます。


首里城 新春の宴


正殿の基壇上では御座楽(うざがく)の演奏が行われます。


首里城 新春の宴 首里城 新春の宴


2列目には親雲上、里之子(サトゥヌシ)などの上級士族、 

3列目以下には築登之(チクドゥン)などの一般士族が並びます。

そして、なんと庶民の代表である各間切(村)のウッチサバクイ(村長)まで参列できたそうです。


首里城 新春の宴 首里城 新春の宴


この楽器の名前を調べるだけでも30分かかるのですから、ブログって暇つぶしにはいいな~ あかんべー

左が哨吶(つおな、すおな)、右が「牛ブラ(うしぶら)」というらしいです。

(ゴーヤー茶のテーゲー情報には「らしい」という言葉がつきます)




祭壇に向かって拝礼が行われ、全員でワンスイ(万歳)と唱和します。

中国万歳じゃありませんよ、国王万歳、琉球国万歳の意味で~す。


首里城 新春の宴 首里城 新春の宴


この5本の旗を調べる気力がなくなりました。目がかすんできました。

右は警備担当の士族でしょうか・・・。

第3部「大通り」(おおとーり)、宮古島のオトーリと関係あるのかもしれません。

国王をはじめ、諸臣が「泡盛」の盃を回し飲み、国王と王子、王孫の繁栄を祈る儀式です。

ゴーヤー茶は身体が冷えてきたので、南殿、正殿、北殿の見学に入ります。


首里城 新春の宴


たっぷり1時間ほどをかけて南殿、正殿、北殿を見学して外に出たところで、

またまた、首里天加那志にお会いすることができました。


首里城 新春の宴


今年の国王役は凛々しいお顔で・・・誰かに似ていますね~。
 


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Posted by ゴーヤー茶. at 06:01│Comments(6)伝統と歴史
この記事へのコメント
BS11で 琉球王国 世界遺産 南国を駆けた英雄たち を
今 観終わりました
沖縄でも観れるのでしょうか

新春の宴も思い浮かべながら画面に見入ってました
グッド タイミングでした 感謝!

それにしても まあ いろんなこと深く調べられるのには
頭が下がります
Posted by 帰り花 at 2015年01月09日 21:19
ホテルのテレビではBS11は映らないようです。

昨日から「てんぶす」で始まった「おきなわの染と織・人間国宝3人展」を見てきました。

首里織の宮平初子さん、芭蕉布の平良敏子さん、紅型の玉那覇有公さんの作品、実物をたくさん見てきました。

人間国宝の本物の織物を見れるなんて、那覇暮らしはいいですね~。
Posted by ゴーヤー茶.ゴーヤー茶. at 2015年01月10日 06:05
昨年、沖縄産の蕎麦を美味しく提供してくれるお店へ行ってきました。
大宜味村にあります、「江洲の花」です。
その時、偶然居合わせたのが、芭蕉布の平良敏子さんでした。
お会いできてよかったです!笑顔がステキでした♪

情報ありがとうございます!
明日、「てんぶす」に行ってみますね。(^-^)
Posted by yasuyasu at 2015年01月10日 18:26
平良敏子さんは93歳ですよね。
平良さんが芭蕉の葉から糸を作る工程をテレビで見たことがあります。

「人間国宝3人展」は、18日(日)までです。


ジャズ歌手で「インタリュード」の開店準備をしていた与瀬山澄子さん(映画「恋しくて」)、
牧志公設市場近くの「海山味」というお店では、沖縄民謡の大城美佐子さん、
内科のクリニックでは、おばぁ役の吉田妙子さんをお見かけしたことがあります。
仲田幸子芸能館に入る仲田さんもお見かけしたことがあります。

沖縄って、超有名人に偶然お会いできる街なんですね。
Posted by ゴーヤー茶.ゴーヤー茶. at 2015年01月10日 18:49
一昨年、祖母の故郷大宜味村を訪ねました。

祖母はかじまやーの2年後亡くなりましたが、亡くなる直前まで芭蕉布を紡いでいました。

芭蕉布会館を訪れた際、職員の方に祖母の話をしたら、「是非、平良先生に会って行ってください。きっとご存じでしょうから」と言われました。
まさか人間国宝の平良敏子さんに面会できるとは思ってもみなかったので、天にも昇るような気持ちでした。
最後に握手をしていただきましたが、とてもしなやかな素敵な方でした。
大切な思い出です。

沖縄の文化、人情・・・尊い宝です。
これ以上沖縄を踏みにじらないで欲しい。
知事への冷遇を目の当たりにして、怒り心頭の最近です。
Posted by クワンソウ茶 at 2015年01月10日 21:57
戦後、瀬長亀次郎さんが那覇市長になった時、占領軍は琉球銀行による那覇市への補助金と融資の打ち切りました。

その時市民は自主的な納税で自主財源を確保したと伝えられます。


翁長知事は、政府の冷遇に対して、

「今の時期は、こうした状況をありのまま県民に見てもらうということでいいのではないかと思う」と述べました。

翁長さんはぶれないですね。政府の子どもじみた沖縄いじめは多くの県民、国民が見ています。
Posted by ゴーヤー茶.ゴーヤー茶. at 2015年01月11日 08:06
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