皆様こんにちは~、忘れた頃にやってくる当ブログです。
こちら台湾、今年も中元節がやってきました。
こちらのお節句は全部旧暦で動いてますから、今年は去年よりだいぶ遅い感じです。
中元節の説明については、去年のブログをご覧くださいね。
(見所はブタさんのセクシーヒップ
)
そんなこんなでここ数日、街ではこのようなお供え風景がたくさん見られました。
スーパーでも例のごとく、紙のお金などお祈りグッズ販売してます。ビールと一緒に買える便利さよ~
写真でもわかるとおり、こちらのお祈りはお供え物と、このお供えの前の専用炉で紙銭を焼くのがセットなんですね。
でも、ま、老師に言わせると「別に紙銭は燃やさなくていい」とのことです。そもそも道家というのは思想であり哲学なので、本来誰も紙銭を燃やすよう求めてはいなかったのだけれど、民衆が今ふうに言えば「ゴリ押し」で、「銭も燃やしますんで、なんとかよろしく~」とプッシュするのがならいになっただけなのだそう。
確かに人って不安だとどんどんエスカレートしちゃいますよね?
敬語もどんどん過剰になり、化粧はますます厚くなる…と。
え、何の話でしたっけ
そうそう、そういうわけで台湾名物の紙銭燃やしですが、本来は必須ではないということはおわかりいただけたと思いますが、それよりも絶対必要なものがあるのですよ。
それは「お香」つまり、煙です。
実は去年から環境保護のため、「お線香廃止」となりました。
これに追随して今年から龍山寺も「お線香を立てる香炉を7から3つに減らす」ことにしたそうです。
この動き、世間からは「エコだね~」と好意的に受け入れられているようなのですが、老師はいたくご立腹で…。
「偽善じゃ~」と言っていました。
「行天宮なんてあんなにお金持ちなんだから、エコでナチュラルなお香を開発すればいいのだ。線香が環境に悪いのではなく、線香に化学成分を混ぜるから環境に悪いだけだろ~」とのこと。
ウチの老師は道家として、道場で修業もしていますし、霊感もあるので断言できるそうですが、つまり…。
「煙がないと神明にコンタクトできない」のだそうです。
人間界ではない世界に入る場合には絶対に煙がないとムリだそうで、どうしてそうなのか老師もわからないけれど、とにかく事実としてそうなのだそうです。
(ただ、仏教の世界は道家とはまた違うので、必ずしもお香が必須ではないだろうとも言ってました。)
そういうわけであれほどメジャーで人々の信仰を集め、老師も度々足を運んでいた行天宮もお線香を廃止したことで、だんだん神性が薄らいでくるだろうとのことです。
こちらは、かつての様子。
行天宮の本宮が台北市郊外の三峡にあるそうなので、そこがあとどれだけ線香炊いて儀式を続けて維持できるかもカギだとか…。
霊感のない私にはさっぱりわからないのですが、ともかく、かような次第で今はお参りするときも行天宮には行っておりません。
台北で行きやすいところというと、後は龍山寺。香炉が減りましたがとりあえずまだギリギリ頑張ってます。
空気汚染のないお線香はないものか
お線香代が高くなってもいいから頑張れ龍山寺龍山寺がないと、気軽に電車に乗ってお参りに行けるところがなくなる~。
以上、街中で線香臭ただよう台北からお送りしました。
皆様もお元気でお過ごしくださいませ。