おひさしぶりです。
Dental Hygiene Program 歯 2年目も終盤にさしかかり
やっとブログを更新する余裕がでてきました。

さて、先週金曜日、Clinical Mock Board Exam がありました。
そのあとすぐに Spring Break に入ってしまったため
くわしい結果は出ていないのですが。。。
これが実際の Board Exam だったら落ちていた、という内容 ガクリ
というのも、私の患者さんが Reject されたため。
当たり前ですが実際の試験では Reject されれば試験が受けられません。

この Reject というのは患者さんの歯石量が足りないと判断されたため。
これがまさに DH Program の難しいところ。
ここでいう歯石量というのは歯茎の下の歯石で
explore で何面に歯石がある、と判断するのですが
これが言ってしまえば “感覚” なので非常に主観的とも言えます。
この患者さんは前もってクリニックに来てもらい
3人のインストラクターからお墨付きをもらっていました。
が、この結果。。。
"Rejected" に○が付いていたのを見た時には本当に驚いた~え゛!ビックリ

患者さんの歯石量という、
自分ではコントロールできない事が理由で試験に落ちる、
これが DH Program の難しさ。


アメリカの場合、歯科衛生士の資格は州によって出来る事が違うため
National Board と呼ばれる全州共通の筆記試験の他に
州ごとに技術的な試験があったり(不要な州もあるそう)
将来、引越しする可能性を考えて複数の州で
通用する資格を取る子もいます。

私の住んでいるエリアには私立・公立あわせて
いくつかの DH Program がありますが
学校によってターゲットにしている資格が違ったりします。
ちなみに私の学校はカリフォルニア州の試験をメインにしているため
今回の模試も カリフォルニア州の試験にそって行われました。
(もちろん希望者は他試験を受ける事ができます)

自分のメモのためにも流れを記しますと。。。
まず、最初の45分間で
・ チェアのセットアップ (除菌クリーニングをしてバリアをかぶせる)
・ 患者さんをチェアに呼んで血圧測定
・ 頭部、口内のチェック (異常があれば何もできないので)
・ 麻酔注射を打つ
・ プロービング
・ 書類記入、ハンドインストルメント、レントゲンを封筒に入れ患者さんを試験官の列に並ばせる。
ここまでを45分以内に出来ないと Fail。

このあと患者さんは試験官に歯石量をチェックされ
(患者さんの資格として、1 quad 最低13面に歯石がある事)
それをパスするとプロービングのチェックをされます。
去年、先輩たちのお手伝いをした時の感覚から言うと
プロービングは本当に Subjective、試験官によって数値がかなり
ばらつきがあった、という印象でした。
プロービングは受験者と試験官の数値に2ミリ以上の差があると
点数を引かれるのですが、1人目の試験管と2ミリ以上の差があっても
2人目の試験官とは差がない、という場合は点数を引かれません。

この間、受験者は Ultrasonic Scaler をセットアップしたりして待ちます。
(カリフォルニアの場合、Ultrasonic Scaler はアシスタントが HVE を使う場合のみ許可されているので DAプログラムの時の友人に頼みました)
ここで qualify された患者さんは受験者のチェアに戻り
2時間以内で Scaling/ Root Planing をして再度試験官の列に戻します。
SRP に2時間というのは十分すぎる時間ですが
もし患者さんが Reject されても、その時点で2時間のカウントダウンが始まります。
なのでチェアをブレイクダウン&セットアップ、
バックアップの患者さんを連れてきて、一からやり直し。。。
なんてことになると時間が足りないという事態になりかねません。

また、この試験、基本は 1quadrant なのですが
1quad で歯石が足りない場合は 2quads option を選択できます。
今回の模試では念のため 2quads option も選択していたため
最初の45分で麻酔 5本打って
プロービングも 2quads やりましたが時間がないったら!!
本番はなんとしても 1quad に歯石がたくさんある
患者さんを捜さなくては、と思ったのでした。
この試験成功のカギはまさに、患者さん次第なのです。