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FOMC後、イールドカーブ雑感

先週末、FOMC後の16日終週イールドカーブは以下のようになっており(赤)、これは何度も言っているように、状況を考えると良くないわけです。

 

比較しているのは図にある通り2月分で(青)、 まぁこれには理由があるのだけどここではスルー。(イールドカーブとはいっても超長期省く、為替レートを見るときは、そうです)

 

 

FOMCではバランスシート縮小の声明が出ていたが、イールドカーブが緩やかになればなるほどシナリオ通りにいかなくなるのは明白、といっても過言ではないわけです。 

 

政策金利とともに市場金利を引き上げたいのは、超過準備付利を同時に引き上げている事からも明白なわけですが、企業の借入コストは上昇し自社株買いは減少する方向。いや、長期金利が同時に上昇していけば良いのだけど、現状を見るにそういう事にはならないと思いますよ。ここのところ同じ類の事を繰り返しているけど。

 

バランスシート縮小、すなわち今回のケースでいえば国債とモーゲージ関連債券の償還分のロールオーバーをテーパリングしていくという、予期していたロングタームのアプローチ。 (参考: 保有証券ロールオーバーもテーパリングの可能性 /2014年6月記事)

 利上げシナリオは明言できないのに、その一方ではテーパリング縮小数値まで触れている。

 

数字にまで踏み込まざるを得ない背景でもあったのか、と勘繰ってしまう。そんな必要はないわけでしょう?何でそんな後々に問題を残すような声明を出すのだろう、と思う一方で今の議長であれば一定程度の理解はできる。 建前的にはアナウンスメント効果を狙っている、という事なのかも知れないが、実際には続投がないという事を感じているから、なのかも知れない。実際にどうなるかは、分かりませんが。