さくら進学クリニック 『進学コラム』

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376.公立高校進路志望調査を読む

こんにちは、さくらです。
今朝の新聞に「公立高校の進路志望調査」が掲載されました。


これは中3生の志望状況を調査した数字です。
調査は県内私立入試の前に行っているので、私立前期の結果によって動く生徒の分は含まれていません。
実際の願書提出状況とは異なりますので気をつけてください。


今回は、この調査結果から公立1・2番手校の入試傾向を読み取ってみたいと思います。


まずは、公立1・2番手校(普通科)の志望状況をまとめておきます。


県千葉  (定員240名)  志望者519名   倍率2.16倍
船橋  (定員320名)  志望者771名   倍率2.41倍
東葛飾  (定員320名)  志望者616名   倍率1.93倍
千葉東  (定員360名)  志望者700名   倍率1.94倍
佐倉    (定員280名)  志望者466名   倍率1.66倍
薬園台  (定員280名)  志望者529名   倍率1.89倍
市千葉  (定員280名)  志望者458名   倍率1.64倍
県柏    (定員280名)  志望者350名   倍率1.25倍


この倍率は前期・後期を合計した全定員に対する倍率です。
前期選抜における倍率ではありません。
(前期選抜は定員の6割なので、前期の倍率はこれよりも高くなります)


次に、過去3年間の「調査」と「実際の志願状況」を比較して、今年の傾向を考えていきたいと思います。
調査での志望者数 → 前期選抜での志願者数 (増減、志願率) 前期実質倍率 の順に記載していきます。


志願率とは「調査での志望者数」のうち「実際に前期選抜に志願した数」の割合のことで、
前期選抜志願者数 ÷ 調査での志望者数 ×100 で計算しています。



県立千葉 (前期定員144名)

2012年  650名 → 594名 (−56名、91%)  3.96倍
2013年  575名 → 478名 (−97名、83%)  3.28倍
2014年  569名 → 515名 (−54名、91%)  3.56倍
2015年  519名


県千葉は昨年よりちょうど50名減少しています。
高倍率を敬遠して、自信のない層が学級増の県船橋や千葉東に抜けているのかもしれません。
志願率が90%程度なら、前期の志願倍率は3.2倍ほどになります。



県立船橋 (前期定員192名)

12年  651名 → 566名 (−85名、87%)  3.27倍
13年  784名 → 658名 (−126名、84%)  3.88倍
14年  700名 → 602名 (−98名、86%)  3.11倍
15年  771名


船橋は典型的な隔年現象で志望者は70名ほど増加しています。
志願率が85%程度なら、前期の志願倍率は3.4倍ほどになります。
1学級増になっているので一昨年ほどの高倍率にはならなそうですが、厳しい入試には変わりないでしょう。



東葛 (前期定員192名)

12年  575名 → 566名 (−9名、98%)  2.53倍
13年  602名 → 560名 (−42名、93%)  2.57倍
14年  616名 → 545名 (−71名、88%)  2.81倍
15年  616名


東葛飾は昨年とまったく同数になっています。
昨年は学級減にもかかわらず、志望者が減らなかったため実質倍率が上がりました。
その状況を見ても志望者数が変わらないということは、昨年ほどは実際の志願者は減らないかもしれません。
志願率が93%程度なら、前期の志願倍率は3.0倍ほどになります。



千葉東 (前期定員216名)

12年  672名 → 604名 (−68名、90%)  2.75倍
13年  648名 → 553名 (−95名、85%)  2.54倍
14年  636名 → 603名 (−33名、95%)  2.77倍
15年  700名


千葉東は独自問題がなくなったことが好感されたのか64名の増加となっています。
志願率が90%程度なら、前期の志願倍率は2.9倍ほどになります。
1学級増になっているものの、3倍近い厳しい入試になりそうです。



続いて2番手校を見ていきましょう。


佐倉 (前期定員168名)

12年  458名 → 453名 (−5名、99%)  2.35倍
13年  543名 → 528名 (−15名、97%)  2.74倍
14年  493名 → 452名 (−41名、92%)  2.68倍
15年  466名


佐倉は27名の減少となっています。
理数科の志望者が38名しかいないため、理数科に移る生徒が出そうです。
(もっとも、倍率に影響するほどの人数ではありませんが)
志願率が95%程度なら、前期の志願倍率は2.6倍ほどになります。



薬園台 (前期定員168名)

12年  507名 → 467名 (−40名、92%)  2.72倍
13年  593名 → 527名 (−66名、89%)  3.12倍
14年  421名 → 390名 (−31名、93%)  2.32倍
15年  529名


昨年大きく志願者を減らした薬園台は100名以上の増加になっています。
一昨年の人数までは回復していませんが、これで例年並みといってよいかもしれません。
志願率が90%程度なら、前期の志願倍率は2.8倍ほどになります。



市立千葉 (前期定員168名)

12年  501名 → 440名 (−61名、88%)  2.61倍
13年  506名 → 447名 (−59名、88%)  2.64倍
14年  445名 → 403名 (−43名、91%)  2.39倍
15年  458名


昨年、志願者を減らした市立千葉は13名の増加で、ほぼ昨年並みといってよいでしょう。
志願率が90%程度なら、前期の志願倍率は2.5倍ほどになります。



県立柏 (前期定員168名)

12年  445名 → 394名 (−51名、89%)  2.34倍
13年  428名 → 369名 (−59名、86%)  2.18倍
14年  339名 → 315名 (−24名、93%)  1.86倍
15年  350名


昨年、志願者を大きく減らした県柏はわずか11名増で復活には至っていません。
志願率が90%程度なら、前期の志願倍率は1.9倍ほどで今年も2倍を切ってしまいそうです。
進学指導重点校に指定されても勢いは戻らないということでしょうか。


ちなみに、ライバルの小金は志望者606名で15名の減少です。
志願率が90%なら2.8倍ほどになり高倍率が続きそうです
常磐線沿線の2番手校に小金が返り咲く日は遠くないかもしれません。



1・2番手校をざっと見てきましたが、これは過去のデータに基づいた予測にすぎません。
想定外の動きをする場合もありますので、あくまでも参考程度に見てください。


昨年までの入試結果は進学研究会や総進図書のホームページに掲載されています。
1・2番手校以外について調べたい場合は参考になさってください。


前期の願書提出まで残り10日を切っています。
ここで悩むことでプラスになることはひとつもありません。
前期がダメでも後期があります、こんな調査の数字は気にせず初志貫徹で頑張ってください。



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