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1970年代に米軍横須賀基地に所属していた元米兵が
日本国内などアジア各地で撮影した当時の写真をインスタグラムで公開し
被写体の人物を知っている人がいたら連絡してほしいと呼びかけている。

ベトナム戦争当時の海軍兵だったスティーブン・シーリーさんは
1970~72年にかけて横須賀基地に所属。
基地周辺や台湾、香港などを旅して
街で出会った人々の姿を何百枚もの写真に収めた。

最近になって、古い写真を整理するためネガフィルムをスキャンしているうちに
被写体の人物にこの写真を見せたいと思うようになった。

しかし相手は見知らぬ人ばかり。
ソーシャルメディアを利用すれば、本人や家族と共有できるかもしれないと思いついたという。
写真は同僚から譲り受けたカメラで撮影し、フィルムの現像方法なども教えてもらって
日本の写真誌も参考にしながら街へ撮影に出かけた。

お気に入りの1枚は、横須賀で犬を抱いた少女の写真。
「モナ・リザのような微笑」を浮かべているとシーリーさんは言う。

少女は逃げた愛犬を追いかけているところだった。
犬をつかまえると、カメラを構えるシーリーさんのためにポーズを取ってくれたという。

「私たちは互いにお辞儀をした。私が彼女を見たのはそれが最後だった」

とシーリーさん。

日本滞在中はいつも小さな辞書を持ち歩き、簡単な日本語で話しかけて
英語をまったく話せない人とも友達になったといい
「写真のおかげで日常の光景の美しさが分かるようになった」と話している。

シーリーさんの写真はインスタグラムの「@my_pacific_70s」のページで公開されている。

米兵写した70年代の日本、「出会った人と共有したい」と公開

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