日曜日のマンション管理士本試験まであとわずかとなりましたが、最後の調整はいかがですか?
本日は、マンション管理士・管理業務主任者本試験に向けて頑張っている皆さんに、「直前応援ブログ第6弾」です。
第1弾の記事はコチラ→受験生の皆さんへ1
第2弾の記事はコチラ→受験生の皆さんへ2
すなわち、
一つ目は「事前準備で作り出す余裕」
二つ目は「本試験中に作り出す余裕」
三つ目は「危機管理意識から作り出す余裕」
のうち、「危機管理意識から作り出す余裕」に関する続きです。この内容は、明日まで続きます。
2.「心の余裕」の具体化
(3)危機管理意識から作り出す余裕
「危機管理意識から作り出す余裕」とは、「本試験を受験するにあたって生じうる様々な事態に対し、精神的に動揺することなく対処できるような余裕を作り出すこと」でした。
具体的には、
・前日眠れなくても全く問題なし!
・周りの人を気にしない!
・やれなかったことに目を向けるのではなく、「やってきたこと」に目を向ける!
といったようなことを例に挙げて、説明してきましたね。
今日は、その他に心構えとして是非持っておいていただきたいことを書きます。
一つは、「知らない問題は必ず出る」
もう一つは、「本試験では必ず予想外のことが起きる」
ということです。今日は前者の
「知らない問題は必ず出る」という点について書きます。
皆さんは、マンション管理士本試験・管理業務主任者本試験に向けて、初受験の方は初受験なりに、受験経験のある方は悔しさをバネにして、それぞれの置かれた環境の中で、本当に一生懸命勉強されてきたことと思います。
一生懸命頑張った方にこそ、是非合格の大きな喜びを味わってほしい…平柳もいつもそう思いながら講義や収録をしています。
それは、「知らない問題が出た場合の気持ちの動揺」です。
では、「疑似体験」を兼ねて(?)、今日は少しばかり早く皆さんをマンション管理士本試験会場にお連れしましょう。
ついにやってきた本試験当日。
振り返ると、この日まで色々なことがあったけれど、とにかく合格したい!という一念で、曲がりなりにも努力をしてきました。
ちょっと寝不足気味ですが、ブログの記事を思い出して「大丈夫!」と言い聞かせます。
持ち物の事前準備も万端です。受験票、筆記用具、時計、少し余分にお金…そして、お守りも忘れずに持ちました。
試験会場への交通経路だって複数調べてあります。
万一のことを考えて、交通機関が乱れるようなことがあっても遅刻しないよう、本試験会場には大分早く到着するように家を出ると決めていますので、予定どおり早めに家を出ました。
会場の最寄り駅に早めに到着しましたが、本試験会場の近くにある喫茶店をちゃんと調べてあるから大丈夫。
落ち着いた雰囲気の喫茶店にはいると、周りにもチラホラマンション管理士試験の最後の勉強をしている人が見られます。
でも、周りの人は気にする必要はないのだ、というブログの記事を思い出して、自分も最後の確認です。
とはいえ、気持ちが少し浮ついているのか、勉強していてもあまり内容が頭に入っている気がしません。
やっぱり本試験の当日はそんなものなんだなぁ…なんて思いながら時間を過ごします。
そうこうしているうちに、教室に向かう時間がやってきました。
喫茶店の会計を済ませ、会場に移動します。
会場に着くと、驚くほどたくさんの受験生がいます。ベンチも座って勉強している人でいっぱいです。
こんなに受験生がいたんだ…と少し驚きますが、そういえば「どこにこんなに受験生がいたんだろうと思うほど受験生がいます」なんてことがブログの記事で書いてあったな、などと思い返しつつ、掲示で自分の教室を確認し、教室へ向かいます。
トイレの位置も確認。
きっと試験時間が近くなるとトイレがものすごく混んで並ぶでしょうから、教室で席に荷物を置いたら、少し早めにすませておきます。
机に座って、筆記用具、時計、受験票等を机上に置きます。様々な想いが去来する中、意外と早く試験官から「それでは、机上におけるもの以外のものは鞄にしまってください」というアナウンスがありました。
仕方がありませんから勉強道具をしまって、試験前の説明を聞きます。
試験問題とマークシートが配られ、「試験開始の合図があるまでは絶対に開けないでください」と説明する試験官の声が教室に響きます。
いよいよあとは本試験開始の合図を待つだけです。
シーン…
ある種不気味な独特の静寂が訪れます。
時計を見ると、まだ試験開始までは結構時間があります。
「この時間はどうすれば…あ、そういえばこの時間の過ごし方の記事も読んだっけ」
と思いながら、まずは深呼吸をしてみます。
次に、「ここまでやってきたこと」を思い出しながら、気持ちを鼓舞するテーマソングを頭の中で奏でます。
さあ、プレッシャーもアクセルに変えて、気持ちはのってきました。
「始めて下さい!」
試験官の声を合図に、「絶対合格するぞ!」と気合いを改めて入れて、これまで頑張ってきた勉強の成果を出すべく、最初の問題を見ます。
さあ、最初の問題を見ると…
(え?…何これ、全然わからない!?)
どんな知識を使って解けばいいのか見当もつかない。
焦ります。
一体なんなんだ!?必死に考えますが、焦れば焦るほど文字が頭に入ってきません。
頭が真っ白になり、ふと時計を見ると、もう5分以上が過ぎています。
マズい、過去問や模試の問題とは何かが違う。
これが、本試験特有の「開始直後の恐怖の空白時間」です。
かなりリアルに本試験当日を再現してみましたが、いかがでしたでしょうか。
怖いですね。いや~、本当に想像するだけで恐ろしい。
でも、これは多くの皆さんにとって、本試験当日に現実になります。本試験では往々にしてこのような状況になるのです。
特に、昨年のマンション管理士本試験は設備系も含めて全体として比較的得点しやすい問題が多かったです。
ということは、
今年のマンション管理士本試験は、問題自体が難しい可能性はかなり高い。
そう思っておいた方がよいでしょう。
もちろん、問題が難しければ「合格点が下がるだけ」の話で、問題の難しさと合格しやすいかどうかとは直結しません。
ですが、難しい問題の年は、「今年は合格するために一生懸命頑張って勉強した!」という自負の強い方ほど、そして、合格に対する想いが強い方ほど、大きく動揺します。
「あんなに一生懸命頑張ったのに、なんで分からないんだろう…。ひょっとしたら今年もダメかもしれない…」
…ちょっと待って下さい!
皆さんがもし本試験でそう思う状況になったら、平柳は皆さんにこう言いたいのです。
「あれだけ頑張ったんだから、あなたにわからなければ、他の人もわからない。さあ、落ち着いて。次の選択肢、次の問題で勝負ですよ!」
これまで繰り替えして言ってきましたね。勝負は「難しい問題を解けるかどうか」ではなく、「勉強をした受験生の半分以上の人が解けるであろう問題をきちんと解けるかどうか」だと。
どんなに勉強したって、本試験では見たことも聞いたこともないような問題・選択肢が必ず出てきます。
だから、難しい問題に突き当たったからといって、そこで動揺する必要は全くないんです。
そうした問題・肢で勝負するのではなく、「自分が勉強した基本知識だけで勝負できる問題・肢で勝負する」という姿勢が大切なんですから。
逆に、ヘンな話ですが、「実は仕事が忙しすぎて、正直満足いくような勉強はできなかったんだよな…」と思っている方がいらっしゃったら、「素直にその状態を認めた上で」勝負すると、結構得点が上がったりします。
なぜなら、十分に満足いく勉強ができなかったのであれば、「知らない」という前提で素直に問題を見られるので、必然的に「基本的な知識だけ」で勝負することになり、難しい問題を適切にスルーできるからです。
勉強が十分にできなかったということは、一見弱点ではありますが、ある意味「最大の武器」にもなるということです。
というわけで、勉強を十分していようが、十分していなかろうが、動揺するような問題にあたっても、試験が終わるまでは絶対に弱気なってはいけません。勝負は総合得点。最後まで絶対に諦めないようにして下さい!
というわけで、本日の記事はここまでです。また明日、ブログを見に来てくださいね!('-^*)/
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