シチリア南側のバカンスのついでに、
南側の有名な温泉街(?)「シャッカ」に寄りました。
アグリジェントに行く途中に、よく「SCIACCA」の標識はよく見るし、
「海がキレイだよ~」「温泉あるよ~」などと聞くものの、
街自体には入ったことがなかったので、初めての訪問
温泉が有名って言うから硫黄の香りを期待してたんだけど、
シチリアの南側によくある感じの、
強烈な太陽にさらされて、カサッとした街並みに、
ちょっと濃いめでやや小太りのイタリア人が闊歩する、
いわゆる普通の歴史ある街でした。
「ふーん」とか言ってトーン低めに周っていたら、
路地の先に急に開けた太平洋!じゃなくて、地中海!
南側、つまり海の向こうはアフリカ。
なんだかものすごい遠くまで来た感満載です。
で、シャッカと言えば温泉!
と言いつつ、
まったく下調べも何もせず、
ただなんとなく訪れてしまったもんですから、
道行く人をつかまえて「温泉はどこですか~」と聞きつつ、
到達した、
夢のシャッカ温泉!
がこちらっ!
ドーン。
街の端っこ、ものすごい絶景を前に佇む重厚な建物!
ちなみに、振り返るとこんな景色。
こんな海を見ながらの露天風呂があったら素敵ですが、
絶対なさそうな施設の中に入ってみました。
「犬もいいですか~?」と聞いたら、
白衣を着た人たちに「いーよー」と言ってくれたので、
ボンちゃんも一緒に、入れていただきました。
ずらーりと並ぶ施術室。
この一つ一つのお部屋で、ファンゴ治療をしています。
治療・・・そう、ここは病院なのです。
イタリアの温泉施設は、プライベートの「スパ」もあるけど、
治療をメインにした病院だったりするケースも多々。
そうすると、「大人2人!犬1匹!」とか言って入場料を払って日帰り温泉。
なんて具合には行かなくて、
ホームドクターに紹介状をもらって訪れる必要があるんですねー。
こちら、ファンゴ室。
左のチューブ(?)からドドドーっと新鮮なファンゴが出てくるんだそうな。
隣のホテルと提携してる温泉プールがありましたが、
犬はもちろんNGなので、
今回は、とりあえず見学のみ。
(あわよくば、私だけファンゴパックを…と思ってたんだけど、
ガッツリ治療目的だと、受付に並んだり、
診察とかいろいろ面倒くさいのであきらめました)
病院の待合室にしては豪華。
こんな豪華じゃなくていいから、
「らく~あ」みたいな温泉施設も作ったらいいのにな。と、
また余計で勝手なことをブツクサ考えながら、
お医者さんと(なぜか)話し込んでいたピンキー(夫)とボンちゃんを置き去りにし、
トコトコ1人で待合室を通り過ぎようとしたら、
座ってたおばちゃんに、
「ちょっとアナタ!イタリア語わかる?
犬!犬を入れたらダメなのよっ!早く出て行きなさいっ!」
と、ガ―ッと言われたのです!(なんだその元気。病人じゃないのかい?)
※上の写真はその現場・笑。
「お医者さんたちに許可もらいましたよ?」
と言うと、
「でも、ダメだったらダメなの~っ!!!」
周りにいたおじさん1人、おばあさん1人も、
ちょっと驚いて、おばさんを見やったくらい、
ものすごい剣幕でまくしたてられました
「ヒー」とか思ってたら、
ちょうど、ピンキーがボンちゃん連れてのんきに登場。
「おばちゃんが犬ダメだって、言ってるよ」と伝えると、
ピンキーも、「許可もらいましたけど・・・?」と、
おばちゃんに話しかけようとしたら・・・
おばちゃん、何事もなかったかのように、
雑誌を読み始めたのです!
・・・えー?
オーディエンスのおじさん&おばあちゃんも唖然。
なんかしょーもない感じだったんで、
ものすごい巨大な?を頭に乗せつつも、
その場を後にしました。。。えー?
なんだったんだろうなー。。。
変な人たまにいるからなー。
まー、でも多分。。。
アジア人に文句つけたいただのラツィスタ(差別主義者)かな、と。
・・・と思ったら、
急にムカついたっ!
(↑遅い)
かーっ海はキレイなのにっ!
「アホンダラァァァ!!!!」
と叫ぶ空しい声は、
青い地中海を渡る海風に、爽やかにかき消されました。。。
よし、なかったことにしよう。
ということで、ランチへ向かいました。
続く。
二つのランキングサイトに参加しています。
更新の励みになります!
ボンの写真をプチプチっとクリックお願いします!
razzista
ラッツィスタ
人種差別主義者
(イタリアにもいるし、田舎へ行けばいくほど多い)
ビジュアル語学本シリーズ第4弾!
おしゃべりのイタリア語
絶賛発売中です(´∀`)
↓
シリーズ3姉妹も好評発売中!
・お買いもののイタリア語
・トラットリアのイタリア語
・街歩きのイタリア語