今回、メンテナンスのためにヨーロッパへ航空機を運ぶ仕事を任命された。
航空機の整備工場というのはどこの国のどんな航空機でも整備をできるわけではなく、国によってライセンスがあり、その限られたライセンス内でしか整備を行うことができない。
この航空機、外国籍であるために中国では整備できず、ヨーロッパで行う必要があるのだ。
ということで私のいるベース空港・深センからスイスのバーゼルというところに航空機を持っていかなくてはならない。
航空機の性能上、給油なしの直行ができないので、途中カザフスタンの首都アスタナに寄るというプランになった。
アスタナってどこよ?って思った方もいるのでこちらが地図。
カザフスタンは、中央アジアとヨーロッパにまたがる共和制国家で、ソビエト連邦崩壊後の1991年12月16日に、カザフスタン共和国として独立した。
アスタナは1997年にアルマトイから遷都され、日本の有名な建築家である黒川紀章の都市計画に基づいて建設されている。
深センからアスタナまでは7時間半のフライトプランだ。
途中四川省からチベットにまたがる険しい山々を横に見ながら北上し、その山々を避けてから西に進路を取る。
アスタナの街が見えてきた。
気象情報によるとこの日は快晴だが観測気温がマイナス26度という。
このような気温の中、航空機を1日駐機させるので凍結防止のために機内の水をすべて捨てる作業に入った。
アスタナ国際空港の滑走路だ。
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着陸後の風景。空が澄んでいるので夕日がきれいだ。
滑走路上には氷がこびりついてはいなかったが、誘導路上には氷があり、滑りやすい状態だった。
暖かい場所にいる限りは外の景色もきれいで快適な場所だ。
ただ空気が冷たく乾燥しているため非常に気圧が高く(この日のQHNは1051hpだった)、静電気の餌食になることになる。
夜はホテルのパッケージについていたマッサージでリラックスさせてもらおう。
実はこの15時間ほどのステイで航空機がとんでもないことになっていたとも知らずに.......(悲)
この続きは次回にお話しよう。
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