源氏イラスト訳【空蝉93】かの人も
かの人もいかに思ふらむと、いとほしけれど、かたがた思ほしかへして、御ことつけもなし。
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【源氏物語イラスト訳】
かの人もいかに思ふらむと、
訳)あの人(軒端の荻)も今ごろ どのように思っているのだろうと、
いとほしけれど、
訳)気の毒に思うけれど、
かたがた思ほしかへして、
訳)あれこれ思い返しなさって、
御ことつけもなし。
訳)ご伝言もない。
【古文】
かの人もいかに思ふらむと、いとほしけれど、かたがた思ほしかへして、御ことつけもなし。
【訳】
あの人(軒端の荻)も今ごろ どのように思っているのだろうと、気の毒に思うけれど、あれこれ思い返しなさって、ご伝言もない。
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■【かの人】
※【かの】
■【も】
■【いかに】
■【思ふ】
■【らむ】
■【と】
■【いとほしけれ】
※【いとほし】
■【ど】
■【かたがた】
■【思ほしかへし】
※【思(おも)ほし~】
※【思ひかへす】
■【て】
■【御(おん)】
■【ことつけ】
■【も】
■【なし】
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☆本日の『源氏物語』☆
光源氏は、それでも、体の関係を持った軒端荻のことも
気にしています∑(゚Д゚)
ふつうは、契りを交わした翌朝は、
「後朝(きぬぎぬ)の歌」を詠み交わすのが慣例ですが、
光源氏は、よくよく考えた結果、
軒端荻には、和歌を送りませんでした。。
…どういう気持ちからでしょうか…ね?
(;゚;∀;゚;)