源氏イラスト訳【空蝉94】かの薄衣は
かの薄衣は、小袿のいとなつかしき人香に染めるを、身近くならして見ゐたまへり。
ーーーーーーーーーーーーーーー
【源氏物語イラスト訳】
かの薄衣は、
訳)あの薄衣は、
小袿のいとなつかしき人香に染めるを、
訳)小袿でとても心惹かれる人の移り香にしみ込ませてあるのを、
身近くならして見ゐたまへり。
訳)わが身の近くいつも慣れ親しむようにして御覧になってい た。
【古文】
かの薄衣は、小袿のいとなつかしき人香に染めるを、身近くならして見ゐたまへり。
【訳】
あの薄衣は、小袿でとても心惹かれる人の移り香にしみ込ませてあるのを、わが身の近くいつも慣れ親しむようにして御覧になってい た。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■【かの】
■【薄衣(うすぎぬ)】
■【は】
■【小袿(こうちき)】
■【の】
■【いと】
■【なつかしき】
※【なつかし】
■【人香(ひとが)】
■【に】
■【染(し)め】
※【染(し)む】
■【る】
■【を】
■【身(み)】
■【近く】
■【ならし】
※【ならす】
■【て】
■【み】
■【ゐ】
■【たまへ】
※【たまふ】
※【り】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
☆本日の『源氏物語』☆
手に入れた物よりも、
手に入らなかった物に、強く心が惹かれる…
!∑(゚Д゚)
光源氏は、愛しい空蝉の移り香のついた小袿を
ひたすら抱きしめて、自慰にふけっているようです。
(;゚;∀;゚;)