ある日、地元の公共施設で、
「災害ボランティア役募集」
のチラシをいただきました。

地元で災害が発生、交通機関全般が麻痺した状態を想定し、
災害ボランティアが集まった際に、素早く的確に
業務を得意分野ごとに振り分ける、という訓練で、
自分は全国から集まったボランティアの役です。

訓練とはいえ今までよくわからなかった
災害ボランティアの役割を少しは理解できました。

参加の前に市の担当者の方からおうかがいした説明や
注意事項をご紹介します。

・ボランティア活動する/しないに関わらず、自分の身は自分で守る。
 睡眠中に倒れてきたり飛んでくるものがないように工夫する。
 食事中は食器棚から食器が飛んでくるので、扉が開かないように
 道具をつけたり硝子が割れないフィルムを貼る。

・推奨の備蓄品として、水(トイレ排水用)、カセット式コンロ、
 保温だけで食べられるパックの白米(鍋に水を入れて上記のコンロで
 湧かす)
 停電/断水は必ず起きるが、飲料より排水で困るので、
 ペットボトルで買いだめではなく、ポリタンクに水道水を入れて
 定期的に入れ替える。
 タンクがないトイレは見た目は斬新だが災害時タンクに水を入れられない。
 (自分で水を流せば可能だが、タンクがあれば水を入れて通常通り流せる)

・昭和56(1981)年以前の建物は倒壊する恐れがあるため
 耐震工事を検討したほうがよい。
 実際に震災現地では、倒れた家と倒れない家に極端な差があった。

・避難所はとにかくたいへんなのでできれば頼らない努力をするべき。

・火災警報機があれば、煙やガスで手遅れになる危険から逃れられる。
 石油ストーブ給油中の事故が多い:消火せずに給油→床にこぼれて延焼。
 必ず消火してから給油すること。

・ふだんはコンセントにさしておいて、外すと懐中電灯で
 使用できるランプは、停電以外でも(ブレーカー落ちても)
 点灯するので便利。ホームセンターなどで入手可能。

その後は災害ボランティアの役で近隣の公民館2ヶ所に行きました。
その場で初めて会った方々と話しながら移動です。

同じグループの年配の方が、90歳代の親御さんの介護をしに
都内まで通っている、というお話を聞いて、
想定の災害よりもじっさいに立ちはだかる
現実に打ちのめされてしまいました。

ご自分がたいへんな状態なのに、
地元の災害ボランティアのイベントに参加される姿勢を拝見して、
まだまだ自分は甘いなと痛感しました。

こういった訓練は、こうして多くの方々の貴重なお話をおうかがいできる
機会でもあります。

どういう段取りか、自分がその立場になったら
どのように動けばいいかがよくわかりますので、
もしお住まいの地域で同じようなイベントがあったら、
ヤジウマ的でも一度は参加されてみてください。

往復時に撮った画像です。
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