株式会社経世論研究所   講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから 

三橋貴明のツイッター はこちら
人気ブログランキング に参加しています。

新世紀のビッグブラザーへ blog

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

『移民政策のトリレンマ(後編)①』三橋貴明 AJER2017.3.28

https://youtu.be/KebYl0oUkzA                  

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆>

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

一般参加可能な講演会のお知らせ。
平成29年4月25日一般社団法人東京都トラック協会物流フォーラムにて三橋貴明と藤井聡先生が共演!
【(一社)東ト協ロジ研第1回オープン物流フォーラム】
http://www.totokyo.or.jp/archives/11529
お申し込みは、以下から可能です(限定30名様まで)
https://ws.formzu.net/fgen/S81197452/
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 北朝鮮は、とりあえず昨日は核実験やミサイル発射を「自重」したようです。本当に良かったです。


 もっとも、北朝鮮危機は第一
の山を越えたに過ぎません。最終的に、金正恩が「降りる」まで、危機は続きます。


 「降りる」とは何かといえば、例えば「核放棄と引き換えに、アメリカと国交正常化する」といった交渉を始めることです。正直、北朝鮮というよりは「金王朝」の存続のためには、核放棄やミサイル放棄と引き換えに、アメリカに「庇護」を求めるしかないと思います。


 金正恩が「金氏朝鮮」の存続のためには、手段を選ばない(張成沢銃殺、金正男暗殺)人物であることは明らかです。核開発にしても、ミサイル開発にしても、金氏朝鮮存続のための「カード」作りに過ぎないわけです。


 東アジアを騒乱に巻き込まないためにも、戦乱で日本人が死なないためにも、早期の段階で「降りる」という選択をして欲しいと、切に願っています。


 もっとも、北朝鮮は核実験は自重したものの、昨日の軍事パレードでは、わざわざ「ICBM(大陸弾道弾ミサイル)」らしきものを披露(張りぼてかも知れませんが)するというアピールをしています。核実験こそ控えたものの、相変わらず挑発的であるのは変わりません。


北朝鮮パレード、複数のミサイル公開 新型のICBMか
http://www.asahi.com/articles/ASK4H51J7K4HUHBI014.html
 北朝鮮は故金日成(キムイルソン)国家主席生誕105年にあたる15日、平壌で軍事パレードを行い、新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)とみられる機体を含む数々のミサイルを公開した。トランプ米政権の圧力で核実験に踏み切れない状態とみられるなか、米国に強気の姿勢を見せ、条件のよい局面をつくり出す思惑がありそうだ。』


 北朝鮮のゴールは、金氏朝鮮の存続


 アメリカのゴールは、北朝鮮に核の小型化、大陸弾道弾ミサイル開発をさせないこと


 上記のいずれかが実現しない限り、北朝鮮危機は続きます。


 さて、フランス大統領選挙が近づいて参りました。


『フランス大統領選まで1週間 混戦の様相
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170416/k10010950101000.html
 フランス大統領選挙の投票まで1週間となり、これまで世論調査の支持率で首位を争ってきた極右政党のルペン党首と無所属のマクロン前経済相の勢いにかげりも見える一方で、急進左派の候補が急速に追い上げるなど、混戦の様相を見せています。(後略)』


 北朝鮮危機と、フランス大統領選挙は、一見、無関係に思えますが、実は密接な関係があります


 グローバリゼーションとは、モノ、ヒト、カネの国境を越えた移動を自由化するという政策です。そして、グローバリズムとはグローバリゼーションを「常に善」とする教義(ドグマ)なのです。


 お判りでしょうが、グローバリゼーションとは「世界が平和であること」が前提になっています。とはいえ、憲法九条ではあるまいし、
「世界は平和であるべきだ」
 などと叫べば、世界平和が実現できるわけではありません。グローバリゼーションは、特定の国(覇権国)が軍事力をもって、各国にグローバリゼーションのルールを「強制」することなしでは成立しないのです。


 前回のグローバリゼーションの覇権国がイギリスで、今回はアメリカです。


 さて、現在の世界を動かしているものは、以下の二つです。


(1) グローバリゼーションが進んだ結果、国民(中間層、低所得層)の貧困化が進み、グローバル化疲れが発生
(2) アメリカの覇権力が相対的に弱まり、地域紛争が頻発。グローバリズムが通用しない地域が増えてくる



 説明がいるとも思えませんが、(1)がフランスで、(2)が極東アジアです。日本企業の多くは韓国のソウルに支店を置いているでしょうが、それは「北朝鮮がソウルを砲撃することはない」という、根拠なき平和主義に基づいていたのです。


 今や、アメリカの覇権力が衰えた結果、根拠なき平和主義が崩れ去ろうとしています。


 各国(というか先進国)の国民がグローバル化疲れに陥り、各地域で根拠なき平和主義が崩壊しつつある。二重の意味で、今回のグローバリズムは終わりに向かっていると認識するべきなのです。


本日のエントリーに「なるほど!」と、思って下さった方は、↓このリンクをクリックを!

新世紀のビッグブラザーへ blog   
◆本ブログへのリンクは以下のバナーをお使いください。
新世紀のビッグブラザーへ blog
 ◆関連ブログ
日本経済復活の会のホームページは↓こちらです。
 

 ◆三橋貴明関連情報
新世紀のビッグブラザーへ ホームページ はこちらです。
メルマガ「週刊三橋貴明~新世紀のビッグブラザーへ~」
は↓こちらです。