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『国民貧困政策①』三橋貴明 AJER2017.10.17
https://youtu.be/QLty0n-UxMY
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 現在、発売中の週刊新潮 2017年10月26日号 に、竹中平蔵氏を思いっきり批判した、『【特別読物】 「加計騒動」の陰で秘かに成立! 安倍政権「外国移民受け入れ」法の亡国』が掲載されています。

 これでいよいよ、電車に(一人で)乗れませんね(乗らないけど)。


 経済界 2017年 12月号 に連載「深読み経済ニュース解説 消費税と政府の負債返済」が掲載されました。


 さて、相変わらずの御用学者ぶりが凄い土居丈朗が、これまた相変わらずの出鱈目破綻論をまき散らしています


安倍首相「PB黒字化でアルゼンチンは債務不履行になった」は本当?
https://news.yahoo.co.jp/byline/takerodoi/20171023-00077260/
 10月22日の衆議院総選挙の結果、自民党は単独で過半数。自民党と公明党で3分の2超の議席を確保した。
 開票速報を受け、財政再建の必要性を問われた安倍晋三首相は、基礎的財政収支(PB)を無理矢理黒字化して、アルゼンチンは次の年に債務不履行(デフォルト)になった、との旨を述べた。
 産経新聞の記事が伝えている。
 記事にあるように、安倍首相は加えて「(PBを黒字化して)無理矢理に経済に負荷をかければ、皆さんが就職できなくなる」とまで語気を強めて断言した。
 はたして、本当にそうなのか?
 結論から言えば、PBを無理矢理黒字化したから次の年に債務不履行になったのではない。債務不履行を避けようとPBを黒字にした(しかし、交渉が決裂して債務不履行になった)、というのが実情だ。主従が逆である。(後略)』

                                         


 総理の発言は、産経新聞によると以下の通りです。


「PBを無理やり黒字化して、アルゼンチンは次の年にデフォルト(債務不履行)になった。経済を成長させ、投資すべきものはしっかりと投資しながら、財政健全化を図っていきたい」


 文脈が微妙ですが、総理は、
アルゼンチンはPB黒字化したにも関わらず、翌年デフォルトになった
 という主旨で語っている可能性が高いと思います。理由は、続けて「経済を成長させ、投資すべきものはしっかりと投資しながら」と述べているためです。


 つまりは、懸命にPB黒字化を図ったところで、経済が成長しなければデフォルトするでしょ。PB黒字にこだわると、経済成長のために必要な投資ができないでしょ。と、言いたかったのではないかと。(これ自体が正しい)


 土居丈朗は、「PB無理やり黒字化したら『から』次の年にデフォルトした」と解釈し、それを前提に記事を書いていますが、かなり悪質です。(この連中はいつも悪質ですが


 もっとも、総理の発言はとりあえず脇に置き、土居の、
「アルゼンチンはPB黒字化したから、デフォルトしたは嘘」
 という主張自体は正しいのです。


 アルゼンチンはPB黒字化によりデフォルトしたわけではありません。単に、政府が借りているカネがアルゼンチン・ペソ建てではなく、ドル建てだったので財政破綻した。ただ、それだけです。


 土居丈朗が、この肝心要の重要事実をスルーし、
「政府債務返済の逼迫感から、古今東西、好不況を問わず、PBを黒字にするよう政府が追い詰められる局面がある。日本も、そうなる前に、自律的にPBの黒字化を進める必要がある。」
 と、日本を小国化する緊縮財政論を主張していますが、なぜ日本国債が「日本円建て」で、日銀の量的緩和により政府負債の40%が実質的に返済不要になっているという事実を無視するのか!!


 アルゼンチン政府はドルを発行できない。だから、デフォルトした。


 日本政府の国債は100%日本円建て。よって、デフォルトはあり得ない。


 この最も重要で単純な事実を無視し、総理の言葉を曲解し、緊縮財政を正当化しようとする極めて悪質な記事です。土居丈朗に代表されるインチキ御用学者がのしている限り、我が国の小国化と「亡国」は避けられないでしょう。

「土居は悪質な嘘記事を書くのをやめろ」に、ご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを!

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