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『財務省が日本を滅ぼす(その2)①』三橋貴明 AJER2017.11.21
https://youtu.be/UXDrKkdq3yk
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 コンビニ各社が加盟する業界団体「日本フランチャイズチェーン協会」が、年明けに外国人技能実習生のコンビニ運営業への拡大を申請するとのことです。


 現在も、コンビニでは外国人が働いていますが、彼ら、彼女らはあくまで「留学生」です。

 厚生労働省の外国人雇用の届出状況によると、2016年10月末時点で、日本で働く外国人は108万3760人。内訳をみると、技能実習生が21万1108人、留学生が20万9657人となっています


 本来、留学生とは日本に「学び」に来ているはずです。とはいえ、現行法では、留学生は資格外活動許可を受けることで、アルバイトとして働くことが可能になっています。


 資格外活動許可とは、アルバイト先に風俗営業または風俗関係営業が含まれていないことを条件に、週に28時間以内を限度とし、包括的な労働許可(事実上の)を与えるという仕組みです。もちろん、資格外活動の許可を受けずにアルバイトに従事すると、不法就労になります。


 留学生限定ですので、学生ではない外国人はコンビニでの就労ができません。というわけで、技能実習生という形でコンビニに移民を受け入れようとしているわけでございます。

 これまでのパターンだと、介護同様にあっさりと認められ、やがては期限が「無期限」となり、我が国の移民国家化が進んでいくでしょう。(現行、技能実習生は最長5年しか滞在できません)

                    


 さて、ようやくこの話題。


消費者物価0.8%上昇=家計支出横ばい-10月
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017120100359&g=eco
 総務省が1日発表した10月の全国消費者物価指数(CPI、2015年=100)は価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が100.6となり、前年同月比0.8%上昇した。プラスは10カ月連続。原油高に伴う電気・ガス代などの上昇により、上げ幅は14年4月の消費税引き上げの影響を除くと同年10月(0.9%)以来、3年ぶりの大きさだった。
 総務省は消費者物価の動向について、「横ばい傾向を続けながらも緩やかに上昇している」(統計調査部)とみている。
 項目別に見ると、電気代が7.9%、都市ガス代が8.3%上昇。ほかに宅配大手の料金引き上げにより運送料が8.0%、ビールなど生鮮食品を除く食料が1.0%上昇した。(後略)』


 コアCPI(生鮮食品を除く総合)は対前年比+0.8%だったものの、「外国」ら輸入されるエネルギー価格の影響が大きかったわけです。すなわち、国内の需要増により物価が上昇しているわけではありません。


 コアコアCPI(食料<酒類除く>及びエネルギーを除く総合)で見ると、対前年比±0%。つまりは、物価は全く上昇していません。


【日本のマネタリーベース(左軸)とインフレ率(右軸)】

http://mtdata.jp/data_57.html#MBCPI


 マネタリーベースの方は、476兆円に達し、黒田東彦元財務官が日本銀行総裁に就任して以降、実に340兆円もの拡大になっています。


 340兆円ものおカネ(ほとんどが日銀当座預金)を発行したにも関わらず、インフレ率は±0%。つまりは、全く物価が上がっていない。


 これが結果です。


 2012年に安倍政権が発足し、そろそろ五年が経過しますが、政府や議会で、
「なぜ340兆円ものおカネを発行したにもかかわらず、物価が上がっていないのか?」
 について、検証すら始まろうとしないのは、恐るべき状況といえます。


 無論、検証をしてしまうと、諸悪の根源が「財務省が主導する緊縮財政」であることが明らかになってしまうため、財務省主権国家たる我が国の政治家が、そのような真似ができるはずもないわけです。


 それどころか、生産年齢人口比率の低下を受け、フルタイムの団塊の世代が退職し、その穴を埋めるべく高齢者や女性が「短時間労働」のパートタイマー、アルバイトとして雇用され、結果的に就業者数が増えていることを受け、
「雇用は改善している。だから、アベノミクスは巧くいっている」
 と、政府までもが認●知的不●協和に陥っている有様です


 2013年には、
「デフレは貨幣現象。おカネを発行すれば、デフレ脱却できる。だから、緊縮財政」
 というレトリックだったのが、今は、
「雇用は改善している。だから、緊縮財政」
 というレトリックに変わり、かつてないほどのペースで「増税路線」が進んでいます。



 我が国は、冗談でも何でもなく「財務省が日本を滅ぼす 」そのままの道を進んでいるのです。


「財務省の緊縮路線から脱却を!」に、ご賛同くださる方は、↓このリンクをクリックを!

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