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『毒針~プライマリーバランス黒字化①』三橋貴明 AJER2017.12.19
https://youtu.be/hIKxO1TZJAc
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昨日は月刊三橋・三橋経済塾合同のシンポジウム「グローバリズムとナショナリズム」に大勢の皆様にお越し頂き、ありがとうございました。
竹村公太郎先生、小浜逸郎先生、上島喜朗先生、佐藤健志先生、藤井聡先生、中野剛志先生、島倉原先生、川端祐一郎先生、そして浅野久美様、ありがとうございました。
特に、藤井先生、川端先生、浅野様。二次会までお付き合い頂き、ありがとうございました。
藤井先生、二次会のカラオケで、今年デビューした三沢カヅチカという方の「豊洲の女」を歌って頂き、ありがとうございました。しかし、藤井先生の「豊洲の女」は上手いですね。。。。まるで、プロのようでした。(CD100枚、完売、おめでとうございます)
さて、毎度おなじみの国の借金でございます。
『国・地方の借金1108兆円に…なお先進国最悪
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20171222-OYT1T50044.html
財務省は22日、2018年度末の国と地方を合わせた長期債務(借金)の残高が、17年度末の見込み(1087兆円)より約21兆円増え、1108兆円になるとの見通しを発表した。
09年度から約288兆円増え、過去最大を更新する。
内訳は国が約915兆円、地方が約192兆円となる。国民1人当たりの金額に換算すると、17年度より18万円多い、約874万円の借金を抱える計算だ。(後略)』
さて、国の借金(正しくは「政府の負債」)云々の説明はとりあえず置いておいて、本日は「国の借金プロパガンダ」の根本について書いてみたいと思います。
昨日のシンポジウムで、中野剛志先生や藤聡先生が強調していらっしゃいましたが、事の本質は、
「正しいか、間違っているか?」
ではないのです。
経済学という、現実を無視した特定の「イデオロギー」に日本の政界、官界、学会、財界、そしてマスコミが染まってしまっており、「現実にどう対処するか?」という普通の道を選べなくなっているのが、現実の日本です。
人類の歴史において、イデオロギー先行で政治が行われたとき、大抵、国民は酷い目にあいます。
現在の日本国民は、「経済学というイデオロギー」先行で政治が行われている結果、ひたすら貧困化しているという「根本」を理解して欲しいのです。
「自由貿易はとにかく正しい。反対する奴は、頭がおかしい」
「グローバリズムは歴史の必然だ」
「民間活力の導入(民営化)は、とにかくいいことだ」
「既得権益をぶち壊す規制緩和は、経済成長に貢献する」
「プライマリーバランス黒字化を達成しなければ、国の借金で破綻する!」
上記は、全て経済学(厳密には新古典派経済学)に基づくイデオロギーです。つまりは、コミュニズムやファシズムと同じであると理解しなければなりません。
無論、自由貿易やグローバリズム、民営化、規制緩和、PB黒字化が「正しい環境」というのもあるのでしょう。とはいえ、それを言ったら「コミュニズム」や「ファシズム」であったとしても、有効な時期があるかも知れません。
自由貿易、グローバリズム、民営化、規制緩和、PB黒字化、コミュニズム、ファシズムなどなど、これらは全て「道具」であって、目的ではないのです。
目的はあくまで経世済民。国民を豊かに安全に暮らせるようにすること。これ以外に、政府の存在目的はありません。
経世済民を達成するために、現実を踏まえて、いかなる政策を講じるか。これが、本来の政治の仕事なのです。
ところが、現在の日本はイデオロギー先行になってしまっています。しかも、「経済学」という、過去400年近く、人類を苦しめたイデオロギーに染まってしまい、政策が立案されています。
結果、例により国民が不幸になっている。
イデオロギーではなく、現実を踏まえた政策を。この方向転換だけkで、日本国民は「豊かで安全な国家」を手に入れることができるのですが、現実はままなりません。
もっとも、昨日のシンポジウム懇親会のラストでも話しましたが、我々日本国民がグローバリズムあるいは経済学というイデオロギーに苦しめられるのは、今に始まった話ではありません。始まりは、恐らく1543年にポルトガル人が種子島に漂着した時点なのです。
過去、500年近く、我々の先人たち(日本人)はグローバリズムに苦しめられ、足掻き、何とか生き延び、妥協し、繁栄の道を探ることを続けてきたのです。
今の我々も、過去の日本人たちと同じなのです。
我々の足掻きは、1587年に豊臣秀吉がイエズス会の副管区長のガスパール・コエリョに手紙を送り、「奴隷交易(まさに「ヒトの移動」の自由!)」を禁止した、その延長線上にあるという話です。
日本国が繁栄するためには、経済学あるいはグローバリズムというイデオロギーを、打破しなければなりません。
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