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『毒針~プライマリーバランス黒字化①』三橋貴明 AJER2017.12.19

https://youtu.be/hIKxO1TZJAc
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 ソーシャルレンディング最大手maneoの瀧本憲治氏との大人気コンテンツ「「高圧経済」が高度経済成長をもたらした! 資本主義の黄金時代② 」がリリースになりました。



https://youtu.be/-CrT4cHb70E


 日本銀行の資金循環統計がアップデートされました。


『9月末の家計金融資産、1845兆円 過去最高続く 
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24849300Q7A221C1MM0000/
 家計と企業の金融資産が膨らんでいる。日銀が20日発表した7~9月期の資金循環統計(速報)によると、9月末時点の家計の金融資産残高は前年比4.7%増の1845兆円、金融を除く民間企業の金融資産残高は同15.3%増の1207兆円とそれぞれ過去最高を更新した。株価が上がり、株式の評価額が膨らんだ。現預金の増加も続いている。(後略)』


 というわけで、2017年9月末時点速報値に基づき、国債所有者別内訳をグラフ化してみました。


【2017年9月末時点 日本国債所有者別内訳(総額は978.5兆円)】

http://mtdata.jp/data_58.html#kokusai


                                      


 9月末時点で、日本銀行が保有する国債の割合は42.25%。



 さらに、銀行(預金取扱機関)が保有する国債が168.8兆円と、170兆円を割り込んでしまいました。



 現在のペースで日本銀行が国債を買い取っていくと、一年前後で銀行所有国債が100兆円を割り込むことになります。


 日銀の量的緩和政策が強制終了となるXデイが、刻一刻と近づいてきています。


 もっとも、Xデイを避ける方法は簡単で、政府が国債を増発すればいいのです


 ところが、財務省が22日に発表した2018年度の国債発行計画によると、新規国債発行額は、17年度当初計画を6776億円下回る33兆6922億円。8年連続で前年度を下回ることになります。


 結局、日本政府はリーマンショックにより国債発行残高が増えた2010年をピークに、ひたすら新規国債を減額してきたのです。


 これで、日本がデフレ脱却できたなら、まさに「奇跡」でございますが、奇跡は起きませんでした。


 ところで、なぜ2010年がピークなのかといえば、もちろん同年、菅直人政権が「2020年までのプライマリーバランス黒字化」を目標として閣議決定したためです


 2010年にPB目標を閣議決定し、翌年からひたすら新規国債発行額を減らしていく。財務省は、こと「緊縮財政路線の推進」という点にかけては、超有能です。


 もっとも、日本銀行が毎年60兆円~80兆円規模の国債を買い取り、新規国債が30兆円代しか発行されない以上、やがて、
金融市場の国債(※金融機関側が売却可能な)が尽きる
 ことは、小学生でも予想がつくはずです。


 PB目標には、様々な問題がありますが、その一つとして、
「中央銀行の金融政策を縛る」
 があるわけです。


 日銀の金融政策の継続を担保するためにも、遅くとも18年6月の骨太の方針2018閣議決定においてPB黒字化目標を破棄し、新規国債を「発行増」に転じなければならないのでございます。


「政府はPB目標を破棄し、新規国債発行増に転じよ!」に、ご賛同頂ける方は、

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