北海道・札幌発・だべさ通信5

刈った草を袋に詰めるにはプチ牧草ロールを作る

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町内の大掃除。
刈った草を両手で持ち上げ、口を広げたビニール袋に入れようとするのですが、長い草が袋の入り口でつっかかったり、ビニールの口がフニャっとなったりで、なかなか言う事をきいてくれません。
そこに町内のおじさんが、見かねたのか声をかけてきました。

「あ〜ちがうちがう」
繋ぎの作業服を着たそのおじさんは、ヒョロっと爪楊枝みたいに細い体でちょっとガニ股。黒い長靴を履いた足の間にすき間がダイヤの形になってるね。
私よりも、ちょっと年上なか??

 

おじさんは、こんもり積まれた草の前にしゃがむと、
「こういう長い草を刈ったあとの処理はね、丸めるんだよ」
そう言うと、草の山の端っこあたりをグワシとつかみ、大きくクルっと丸めました。
すると長い草は、お互いがからまってグルリと丸まりました。
おお〜!

 

 

横からはみ出た草は内側に折り込み、更にグルッ。
まるで牧草ロールのプチバージョン!
「こうやるとほれ、まとまるべさ」
『なるほど!袋にも入れやすいですね!』
それからおじさんは、ひとかたまりになった雑草を、慣れた手つきでビニール袋にササっと入れました。

 

 

袋の口を縛ろうとすると
「まだまだ。いいか、袋に入れた草はな、ここで一度上から押すのよ、こーやって(ムギュ〜)」
草は圧縮されて、袋の中で3分の2くらいになりました。
そうか!
『ありがとうございます。勉強になりました』
中身が圧縮されたことで袋の口が縛りやすくなりました。

 

 

改めて縛ろうとすると
「いやいや、そうじゃなくてな、袋の口をつけて丸める。それから両端を持って縛る(ギュッ)。ほれ、草が袋からはみ出さないべさ」
またまた おお!
雑草の入った袋は、てっぺんのすき間から草がポヤポヤと飛び出すことなく、しっかりと袋に納まり完成度が高い。
手際の良さで、こんなにも仕事の能率が違うんだという事を、まざまざと見せられました。

カマを持って、だんだん小さくなって歩いていくおじさんの後ろ姿。
ガニ股というのはもしや仕事のできる人の証ではないか・・・と、ふと見とれてしまいました。

 

 

 


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