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by ruhiginoue

障害者を公的施設が差別する日本

 愛知県議会が、白い杖を危険物とし持ち込み不可としたため、これに障害者が抗議したそうだ。座頭市の仕込み杖ならともかく、オリンピックを控えた国がこれでは、世界中から驚かれれ呆れられるだろう。
 
 公的施設が障害者を拒否したことで最大級というべき事件は、埼玉県の国立リハビリテーションセンターで、盲導犬を連れた視覚障害者が、犬はダメと追い返されたことだろう。障害者が来て当然の公的施設で、障害者が、障害者であるため補佐を受けなければならないのに、そのことで拒否されるというのは、滑稽なほどの異常さだ。

 この国立リハビリテーションセンターと提携している、隣の敷地にある国立防衛医科大学校は、ナチの障害者抹殺がドイツの発展に貢献したと説いた大学教授(当時)の渡部昇一を呼んで講演させている。

 ナチを肯定したと批判された渡部昇一は、ナチに賛成したのではなく、ナチのようなことを防ぐために障害者が産まれそうな人は自発的に子供をつくらないようにすべきという意味だったのに、それを朝日新聞から批判されたと文句を垂れ、それからずっと朝日新聞の悪口を言い続けてきた。そして今では言いがかりも同然の訴訟を起こしている。この集団訴訟の原告団は、人数が悪名高い「在特会」と一致しているとの指摘もある。
 
 つまり渡部によれば、障害者のせいだから、ナチが出るのはしょうがないというわけだ。これでは、ナチを肯定していないという弁解として成立していない。頭が悪すぎるとしか言いようがない。この人は、よく、そういう指摘を受ける。
 そんな渡部昇一は、自分が虚弱体質なうえ猛勉強しても学校の成績は中くらいが精一杯だったと告白していた。また、彼はマザコンで、講演をすれば演台から控え室まで母親の自慢話が延々と続く。これは防衛医大でもそうだったと、関係者から聞いたことがある。

 結局、いつも渡部昇一は、自分の頭の程度が原因なのに、他罰的傾向が強い性格なので、公的な発言を装いながら実は個人的な八つ当たりでしかない。朝日新聞へのルサンチマンも、自分のことが悔しいという感情の裏返しだ。だから、敬愛する母親を讃えながら、劣悪遺伝子を抹殺せよというのは、自分を産んだ母親への怨みなのだろう。

 これと同じように、愛知県議会の件も、差別によくある裏返しの感情の発露ではないか。だから、似たようなことが各地で起きるのだ。


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by ruhiginoue | 2015-02-25 07:21 | 社会