きっと何かいい事があるだろう | 君が我が子を抱いた時、君に贈る詩

君が我が子を抱いた時、君に贈る詩

もう大きく育った息子達ですが、まだまだ教えられることが多い日々の詩です。

道端で10円玉を見つけた
思わずヨカッタネと声をかけて
拾い上げた

片面にだけ
何かに踏まれたキズがあった

アスファルトの上で
チャリンと鳴ったはずなのに

誰にも聞かれることなく 
音は消え

踏んだ何かは
一枚分の厚みを感じたのに
素通りした

10円玉は
今日の暑さ分の熱を帯びたまま
僕のポケットに入った