ブーゲンビリアのきちきち日記

神奈川の米軍基地のある街から毎日更新。猫と花と沖縄が好き。基地と原発はいらない。

シリーズ「原発とテレビメディア」第1弾-テレビが原発を作った・・推進映像の数々-

2014年11月15日 21時00分17秒 | たんぽぽ舎
以下たんぽぽ舎より転載します。

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┗■2.シリーズ「原発とテレビメディア」第1弾
 |  -テレビが原発を作った・・推進映像の数々-
 |  加藤久治さん(メディア総合研究所研究員)の講座報告
 └──── 西村俊弘(スペースたんぽぽ講座運営委員)

○ 11月1日(土)加藤久治さんによる講座が、「スペースたんぽぽ」で行われました。
 今回の講座では、原発推進派による数々のCM映像と、その手口、悪質さについて話されました。
 現在、日本のCMには、75秒の提供CM、15秒のスポットCMがあります。
提供CMのスポンサーだけでなく、スポットのスポンサーも、番組内容に対して介入します。

 1979年のスリーマイル島原発事故で、反原発の気運が高まったことにより、原発推進のCMが飛躍的に増えました。なんと年間で国民1人が見る、原発の安全を宣伝するCMは、198回にもなります。

 電力会社のCMに使う費用は、年間1000億を超えるといわれています。
 皆さんに、不愉快な映像を見せなければなりません、と前置きがはいり、各電力会社のCM映像が流れはじめます。大量の予算を使ったCMのキーワードは、安全、安心、安定、ふれあい、です。

 加藤氏は、こんな下らない物を見る価値はないと怒りながら映像を切ってしまいます、会場からは笑いが起こりました。

○ 原発推進CMは3・11以降、表立ってはなくなりましたが、電力会社は博報堂を使いCM枠を抑えてあるので、局との関係は壊れていない。

 放送中止を求めたが、全てのスポンサーから降りるとの電力会社の脅しや、中曽根の圧力により放送を余儀なくされた、いわく付きの情報番組「ケント・ギルバードの不思議なエネルギーの話」が流れる。

 映像は日本の伝統芸能、薪能の舞から始まり、電子機器の映像が挟み込まれていく。ケント・ギルバードは、日本の文化や技術、それを支える人々のエネルギーを褒めまくる。情報番組で、エネルギーという事葉が出てきたら疑ったほうがよい。

 そして、石油危機の映像が流れ、日本には自前のエネルギーが必要だと脅す。

 核燃料サイクルは自前のエネルギーになり、日本に最適だと強調する。

 褒めて、脅して、誘導する、まるで詐欺師のような手口である。

 この番組の、視聴率2%にショックを受けた電力会社は、以降、推進派の司令塔「P・Aの方策の考え方」により、クイズ番組などに、宣伝をまぎれこませていく。

 加藤氏の巧妙な振りと、計算されたおち、軽妙な語り口で、笑いの絶えることのない講座になりました、今後のシリーズが楽しみです。


今後のシリーズ概要
第2回 11月15日(土)18時~20時 会場:「スペースたんぽぽ」
   「反原発番組への圧力と抵抗・・」3.11以降の問題点
    <映像上映>『福島原発-内部被爆への恐怖』

第3回 11月29日(土)18時~20時 会場:「スペースたんぽぽ」
   「原発テレビと如何に向き合うか・・市民とメディアの関係は?」
 <映像上映>巻原発計画をはね返した市民の活動を描くドキュメンタリー

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