ブーゲンビリアのきちきち日記

神奈川の米軍基地のある街から毎日更新。猫と花と沖縄が好き。基地と原発はいらない。

2014.8.4~6広島ツアーに参加して 吉田照勝(たんぽぽ舎会員)

2014年08月12日 22時28分47秒 | たんぽぽ舎
たんぽぽ舎より、以下転載します。

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┗■2.広島の無残な惨状を若い世代に
 |  -放射能の怖さを少なく見せ、被害をわかりにくくしている-
 |  2014.8.4~6広島ツアーに参加して
 └──── 吉田照勝(たんぽぽ舎会員)

○ 原爆投下の午前8時15分に合わせて「平和の鐘」が鳴り響き原爆ドーム前で黙とう。太田川だけが静かに流れ動いていた。平和記念公園には、小、中、高校生と若い人が多く参列していた。実際に原爆ドームの前に立つと、この真上の核爆発は、瞬時に悲惨な閃光と悲鳴となり、峠三吉が表現した無残な惨状を思い出させた。原爆と原子力は、人間にはとても扱いきれない魔物であることを知らされ、現地に来ることの意味を深く感じた。

○ 広島被爆69年、広島の無残な惨状を忘れさせてはいけない、「核の非人道性」を若い世代に引継ぎ後生に伝承してほしい。核兵器の絶対悪、凄惨な被害の実態を学び「核と生物は共存できない」ことを知らなければならない。

 前日、広島平和記念資料館に行った、青少年や外国の人も多く見学していた。殺戮兵器がもたらす悲惨な状況を年齢、国籍を問わずに誰にでも理解するには文字説明が多すぎる。視覚に原爆の怖さと戦争の愚かさを焼きつけ、心に訴える展示があってもよいのではと感じた。被爆者自身の体験に基づいて描いた絵画は多数ある、丸木位里氏、丸木美術館「原爆の図」ひとつの作品だけでもよい、8月に資料館内に展示できないものか。

 最近「はだしのゲン」「美味しんぼ」の漫画への問題化は、原子力・放射能から怖さを減らす風潮をつくり出している。資料館内の展示で人だかりができ、 原爆の怖さリアルさを感じさせる「被爆再現人形」の撤去が取り立たされている。 気になった写真もあった、原爆焼け野原に植物がすぐにでも生えたような写真・説明である。放射能汚染、被害を分かりにくくしているようでもある。

○ 原爆投下40日後の9月17-18日に、枕崎台風という巨大な台風が、長崎市を通り広島市を襲っている。太田川が氾濫し大洪水となり、放射性物質を含んだ土砂・瓦礫は瀬戸内海に流れたのである。アメリカは原爆の正等性を主張、GHQは急性被爆だけを重視し、低線量被曝を無視する政策をした。それは、福島の原発事故対応でも同じである、当時のGHQの対策を習ったように似通っている。福島第一原子力発電所の高濃度放射性物質の土壌、瓦礫、汚染水が、台風によって海洋に流れないことを願うばかりである。

○ その瀬戸内海に中国電力は、上関原発を建設しようとしている。祝島の島民・上関反原発運動に、中国電力は邪悪な嫌がらせ(スラップ)訴訟を起こし押さえつけている。「原発も核兵器もない世界を!」中国電力本社前までデモ、本社前で上関原発反対、スラップ訴訟取り下げ、現地抗議集会に参加した。

○ 核兵器「軍事利用」と原子力発電所「平和利用」が表裏一体となって進められてきた核燃料リサイクルの破綻は、福島第一発電所爆発事故が現実となり、3年以上経過がしてもいまだに放射性物質が大気に排出され、海洋にも垂れ流しされている。

 収束のめども立たないにもかかわらず、原発の再稼働、海外への原発輸出、使用済核燃料再処理によるプルトニウムの備蓄など核燃料サイクル政策を推進している。原子力発電の燃料の製造過程の廃棄物である「劣化」ウランは、イラク戦争では、非人道的、大量殺戮兵器の劣化ウラン砲弾として使われた。

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以上転載

写真は北公園の猫です。



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