「ホイッスル」藤岡陽子
法律事務所の依頼者に比重を置いたもので
「テミスの休息」の前の話。
依頼者の66歳の女性の身に起こったことは重い。
バカな夫だと思うが狂った人の判断基準は
予想がつかない。
信じていた人に裏切られる
精神的な打撃は周りが思っている以上にきつい。
裏切られたほうも狂ってしまいそうだ。
裁判ってお金もかかるけど、気力もいる。
そう思うと聡子は本当に頑張ったと思う
どんな老い方をするかはその人の意志で決められるものなのだ。
事務員の沢井さんの要所要所に挟まれる
「息子を育てる覚悟」みたいな真っ当さが結構好き。
本当に素晴らしかった。深夜の一気読み。おかげ様で今日は目がシパシパでした。
私はやっぱり、不貞行為は刑事罰でいいと思ってるけどね!
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