オーダースーツを依頼したことがある方ならばご存じだとは思いますが、スーツの裏仕様をどのようにするのか聞かれます。
その際に、よくあるのが、春夏スーツだから「背抜き」で秋冬スーツだから「総裏」とする傾向が多いです。
その方が、自分のワードローブに並んでいるスーツが春夏なのか秋冬なのかすぐにわかるという利点もあるのは確かです。
しかしながら本来は、スーツの場合、季節がどうであれ「総裏」にするのが普通なんです。
理由としては、背抜きであるとワイシャツとスーツ生地に摩擦が生じてしまいシワになりやすいということ。
なので、海外で購入するスーツの場合、ほとんどと言って良いほど「総裏」です。
それも季節に関係なくです。
ただ、ジャケットの場合は「背抜き」なんです。
もっと言えば、裏仕様はこれだけではないので、アンコンだとか半裏だとかで、その用途に合わせて変化させることもあります。
あとは、本人の好みという点が多いと思います。
スーツであれば夏であっても総裏ということをちゃんと意識する方もいますし、暑いから背抜きにする方もいますし、様々です。
暑くなればクールビズでスーツやジャケットを着なくなることが多くなりますが、裏仕様を工夫したりすることも大切です。