ボンジョルノ!
生産者訪問ツアーに同行しているスタッフのOです。
現地ではフランス・ローヌへ到着したところですが、ブログでは生産者訪問がスタートした2日目から順次ご紹介していこうと思います。
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6/12(月)
訪問ツアー2日目、ミラノ観光を終えた一行は夕方アスティへ向けて出発しました。
本日の夕食はロヴェロ家の農家レストランでいただく予定になっています。
アスティの街から15分ほど行くと夕日に照らされた斜面いっぱいのぶどう畑にメンバーから歓声が上がります。
現在ワイナリーの中心になっているエンリコが奥さまや可愛いお子さん(三つ子ちゃんです!)たちと出迎えてくれ、さっそくレストランへ案内してくれました。
素敵な部屋にテーブルが用意されています。お子さんたちもお皿を運んだりナプキンを並べたりとお手伝いして微笑ましい光景。
ここは家族経営の小さなレストランなのでここでお食事をとるには必ず事前の予約が必要ですよ。
まずはすっきりした微発泡のヴァルドナータで乾杯です。
今日は25人のメンバーにワインを各種2本ずつ出していただきテイスティングをしながらお食事をすることになりました。
25人に2本だとちょっと少ないんじゃないの…?と思ったワイン好きの皆さま、ご安心ください。
ロヴェロ家ではたくさんの種類のワインを作っているので、少しずついただかないと最後までたどり着けないほどなのです!(結局、最後までたどり着けなかったのですが…理由はまた後ほど)
お料理もどれもおいしそうなので、写真や合わせたワインとともにご紹介していきますね!
まずは前菜で出てきたサラミとハムの盛り合わせ。ここピエモンテは「ピエ=足」「モンテ=山」で「山のふもと」という意味があり、前菜はやはり魚介よりは肉類が中心です。
まずは2種類のソーヴィニヨンブランを飲み比べします。
ステンレスタンクですっきり仕上げたモンフェッラート ソーヴィニョンブランと、樽を使ったピエモンテ ソーヴィニョンブランです。
モンフェッラートはソーヴィニヨンらしい清々しいハーブの香りが広がり、ソーヴィニヨン好きの方に大好評でした!ハーブの香りと果実味、酸味のバランスがよくついついグラスが進みます。フレッシュなシェーブルチーズとぴったりでした。
ピエモンテは絞ったぶどうの果汁をそのままバリックという小さな樽に入れ、発酵から木樽でおこないます。パイナップルの皮の部分のようなトロピカルで爽やかな香りと、複雑な余韻が楽しめます。
抜栓してから数日間、味わいの変化を楽しめるようなしっかりしたワインです。
グラスに注いでから少しずつ味わいが変化していくので、ぜひゆっくり楽しんでくださいね。
2つの白ワインは、前菜のサラミの盛り合わせやバターの風味が豊かな一口サイズのパイ、旬のズッキーニの花のフライ、アーティチョーク入りのオムレツ、レッドキドニーなどと楽しみました。
どれもシンプルな味付けなのに、本当においしい!
次は赤ワインの飲み比べです。
ロヴェロ家で一番重要だという品種バルベーラです。バルベーラは畑全体の60%を占めているそうです。
マヴィでも取り扱っている、サンパンセとグスティンが並びました。
サンパンセはイタリア語で「お気楽な」という意味の名前の通り、とってもフレンドリーで気軽に飲める味わいです。ほんのり野菜のニュアンスもあるのでグリーンピースのパスタとぴったり!そしてこのグリーンピースがおいしいのなんの、まるでトウモロコシのような甘みの強さです。
ちなみにパスタに使われているのはバターです。
イタリアのオイルというと、バターではなくオリーブオイルのイメージが強い方も多いと思いますが、長靴の形をした縦に長いイタリアでは、北と南で食文化がだいぶ異なります。
オリーブオイルが使われるのはシチリアやナポリの南側。ここピエモンテを含む北側はバターを使った濃厚なものが多いそうです。
グスティンも濃厚でタンニンもしっかりしていますが、きれいな酸味と、大樽を使ったエレガントな香りでするすると飲めてしまいます。ただこれまでのお食事と合わせるとやはりワインが強く、勝ってしまいます。
メインはローズマリーの香りがほのかについたローストポーク。これも味付けはシンプルですが噛みしめると、しっとりとしたうまみが口に広がりいつまでも食べていたいお皿でした。
メインは先の2つのバルベーラ以外にも、ネッビオーロやロヴェロ家いちおしのロウヴェと合わせて楽しみました。付け合わせの野菜はスチームしたあとバターで炒めているようで、野菜の甘みが引き立っていました。ちなみにロヴェロ家では野菜や果物の畑を持っていて、これは自宅用や、この農家レストランや農家民宿用として使われています。
デザートはヘーゼルナッツのケーキ。ヘーゼルナッツはピエモンテ州の特産で、ロヴェロ家でも大きな木を持っています。
小麦粉を使っておらず、ほろほろとした触感のケーキはヘーゼルナッツの香ばしい風味が、甘口のブラケットと文句なしのマリアージュでした!
さて、本来ならここで締めのコーヒーか、あるいはグラッパ…といきたいところなのですが、問題が発生してしまいました。現在時刻は夜の10時半。
「マヴィの訪問ツアーあるある」のひとつなのですが、お食事とお話が盛り上がるあまり、当初予定していた時間を大幅に超えてしまうことが多いのです…。バスの時間が限界まで迫り、食後のコーヒー(もしかしてグラッパだったかも…)を泣く泣くあきらめて一行はホテルへ戻りました。運転手さんも遅くまで本当にありがとうございます。
長くなりましたので続きはまた次回にいたします。
翌日はディナーで楽しんだロヴェロ家のワインが造られる、畑やカーヴの見学です!
マヴィスタッフO
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