うちの旦那、お肉が安かったと言って買ってくると、必ずしゃぶしゃぶ用肉なの。
豚バラ買って来てって頼んでも、しっかりしゃぶしゃぶ用のバラを買ってくる。
海外では日系スーパーにでも行かないかぎり、基本薄切り肉ってのは手に入りません。何年も日本に住んで居ながら、未だに向こうが透けて見えそうな薄くスライスされたしゃぶしゃぶ用肉が、旦那には珍しいのかねぇ．．．
数日前にも買って来たの。しかも、豚のもも肉のしゃぶしゃぶ用。脂肪分少ないし、薄いくせして結構硬いので使い道のない肉！でも、それを言うとまたすねるから
、ありがとうと素直に喜んで冷凍保存し、昨日はそれを解凍し夕飯の主菜を作りました。
吉野家風豚丼
現場のお昼休みや午後の休憩時、専ら話題になるのは、『今晩の献立』。ほとんどが主婦で、我が家みたいに旦那さんが代わりに夕飯を作ってくれるわけじゃないので、仕事から帰宅し、手早く準備できる晩御飯ってのは、皆の毎日の悩みの種なんだよね。
この前も、「今日の晩御飯何にしよう．．．」ってこぼした人がいました。私が即思いついた牛丼を提案したら、牛肉は高いからダメ！って撥ねつけられた。
確かにねぇ、うちでも最近は牛肉なんてほとんど買ったことがない。牛肉１００ｇの値段と同じ金額で、数百グラムの鶏胸肉が買えると思うと、ついつい胸肉に手が出てしまうもんなぁ。
じゃぁ、豚丼は？豚なら牛より安いしと提案すると、今度はこういう返事が返ってきました。
豚丼を作ると、
生姜焼き丼になってしまう！
それを聞いた他の人たちもみな、そうそう、生姜焼き丼になってしまうの！って同意してんの。どうやったら豚丼を生姜焼き丼に作れるのか、豚丼な豚丼が作れる私には、そっちの方がよっぽど料理のハイテクニックにしか思えないよ！笑ろた！
どうしても上手に豚丼が作れないなら、ヤマキの２倍濃縮のめんつゆに生姜を加えたら、限りなく吉野家に近い味の豚丼が作れるよって教えて上げたんだけれど、それ以降会ってないから、また生姜焼き丼を作ってしまったのかもね。
余談ながら、牛丼、豚丼、そして肉じゃがの味付けで困っている方は、ヤマキの２倍濃縮のめんつゆを使用すると、９０の爺さんでも生姜焼き丼じゃない豚丼が美味しく作れます！
父は母が入院中、どうしても配食を拒絶するので、仕方なく私がめんつゆの基本レシピを書いて冷蔵庫に貼って置いたら、肉じゃがやあっさり煮やと作って食べていました。味見した兄が、料理上手やなって驚いたくらいだから。
以前に肉じゃがを作った時のレシピがこちらにあります。牛丼や豚丼なら多少味を濃いめに薄めたり、甘口好きなら砂糖やみりんを足せばよいです。
ただ、私が昨日作った豚丼はめんつゆ利用ではありません。今回もこちらの吉野家風牛丼の作り方で、肉を豚に代えて作りましたよん。しつこいですが、生姜焼きの味は全くしないとっても美味しい豚丼でした。
主食のご飯が主菜になる献立って、副菜選びにいつも苦労します。昨日もなんか魚介ものの副菜をと思ってスーパーに行ったら、鰯が目についた。私は鰯ってあんま好きじゃないけれど、旦那が甘辛く煮たのが結構好きなのね。
鰯はお財布にも優しいし、それを今回は梅紫蘇ににすることにしました。紫蘇はただ梅煮にたっぷり載っけただけだけれどね。
ところがさぁ、旦那、豚丼がボリュームあり過ぎて梅煮が一口も食べれなかったの。たいして好きでもない鰯の煮つけを、夕べと今日のお昼の２回も食べることになってしまった。作るんじゃなかったワン。
こちらはわさび風味のブロッコリーのやまかけです。
この副菜、実は思い出があって、恐らく私がトライした新しい和食レシピ第一号だと思う。
私は渡英するまでと両親と同居してたから料理は母任せ。渡英すると元彼が和食を受け付けない人だったし、それを努力して食べれるようにしようともせず、彼の好きな西洋料理ばかり作っていたので、和食を作る機会は４０位になるまで全くなかったの。
その私が旦那と同棲を始めると、元彼と違って自分の文化や習慣だけを私に押し付けるのではなく、お互いの国の良さを尊重してくれる人だったから、しょっちゅう和食を作ってほしいいとリクエストされたの。
レパートリーが全くない私にとって、当時、味の素のレシピサイトがバイブルでした。和食をリクエストされる度、サイト徘徊して主菜や副菜を作っていました。
このブロッコリーのやまかけもそこから得たレシピ。和食を作ったことのなかった私からすると、ブロッコリーにとろろをかけ、しかもわさび醤油風味ってのは、めっさ斬新なアイデアの料理だったのね。
今回ブロッコリーが破格で買えたので、久しぶりに作ろうとサイトを覗きましたが、探せなかった！
仕方がないので古い記憶を探りながら、こんな風だったかなぁ．．．で作ってみたんだけれど、当時の味が再現でき美味しくいただけました。
豚丼には紅しょうがをたっぷりトッピングし、もち、ピリ辛七味もしこたまふりふりしましたよん。しゃぶしゃぶ用の薄い肉だけれど部位がももなので、結構硬かった。でも、味はソフィスティケイトされた吉野家風で、とっても美味しかった！
それにしてもこれを食べながら再度同僚達の言った言葉を思いだし、一体どうやったら豚丼を生姜焼き丼に作れるのか、疑問で仕方なかった。
豚＝生姜を加えて料理な考えが頭の中にあり、ついついそこに専念しちゃうから生姜焼き丼になってしまうのかなぁ。本当、不思議だわ。
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