※注意: マニアなインデックス投資家向けの情報です




上記のブログなどで、低コストインデックスファンドのSMTシリーズで「SMT新興国株式インデックス・オープン」の実質コストが急騰したということが書かれています。

実質コストは年率換算で約1.14%であり、これはマザーファンドである「新興国株式インデックス マザーファンド」の株式売買比率は0.96とインデックスファンドとしては非常に高い数字だったことが大きな要因のようです。

資産形成は時の流れにまかせて。いっさんがその理由を電話で確認したところ以下のような回答があったとのことです。
このSMT新興国株式インデックス・オープンと同じマザーファンドのベビーファンドで大きな解約が入ったカタチになった(詳細は社外秘なのだそうですが、ラップ口座の販売戦略の影響で、ベビーファンドごと切り離すような大型な解約がマザーファンドに入ったカタチになった)とのことで、今回、突発的に売買高比率が上がって、売買高比率、有価証券取引税、保管費用等に大きな影響があったということです。

そこで、実際にどのベビーファンドか大量解約したのか調べてみました。

新興国株式インデックス マザーファンドのベビーファンドを確認

マザーファンドの情報はなかなか得られないのですが、ベビーファンドの目論見書にマザーファンドの情報が記載されていました。今回はSMT新興国株式インデックス・オープンの請求目論見書(2014年8月13日)を確認しました。
そうすると2014年5月12日現在の新興国株式インデックス マザーファンドのベビーファンドは下記のとおり。

※参考:直近3回のSMT新興国株式インデックス・オープンの請求目論見書から作成した新興国株式インデックス マザーファンドのベビーファンドの"元本額"。


売買高に大きな影響を与えそうな金額のファンドでそれっポイのが新興国株式インデックス・オープン(SMA専用)→当たり

マザーファンドの回転率を上げるほどの売却できるとなると資産額が大きいファンドとなるので、2014年5月12日時点でSMT新興国株式インデックス・オープンに次ぐ資産規模の新興国株式インデックス・オープン(SMA専用)を調べてみるとビンゴ。


新興国株式インデックス・オープン(SMA専用) (三井住友トラスト・アセットマネジメント)

55.96億円(2014年11月7日)→2.37億円(2014年11月10日)と1営業日で50億円以上も純資産が減っています。11月10日はSMT新興国株式インデックス・オープンのみならず新興国株式インデックス マザーファンドの決算日にも当たり、そのタイミングで大量解約されたようです。


また、先の電話取材!SMT新興国株式インデックスの実質コスト急騰の件の中で「今回のこの事象によるコスト的な影響は、次期にも少し残るとのことで、次期の実質コストも高めに出るだろうとのこと」とあったのは、ちょうど決算日での解約だったので影響が次の決算でも出るということだと思われます。


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