高濃度ビタミンC点滴療法の注意点(副作用)について 渋谷塚田クリニック 東京
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がん治療としての高濃度ビタミンC点滴療法
東京 渋谷塚田クリニックの塚田 博です。
「がん治療としての高濃度ビタミンC点滴療法」に関して、
その効果や頻度、費用なども含めて、
これからこの治療を検討されている患者さんならびにご家族の皆様方等のお役に立てるよう、できるだけわかりやすい内容で記事をアップしていきます。
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・がん治療として、高濃度ビタミンC点滴を受ける際に、
どんな点に注意したらよいのか?
今回は、そんな質問にお答えしたいと思います。
実際クリニックでビタミンC点滴を受ける際には、こうしたことを説明させていただき、同意書を得てから治療を開始しておりますが、事前に、知識として知っておくことで、少しでも安心して高濃度ビタミンC点滴を受けられれば幸いです。
以前の記事
において、タイトルどおり、ビタミンC点滴は、抗がん剤のような、
嘔気や嘔吐などの消化器症状や、白血球の減少、脱毛、皮疹といった、
がん細胞だけでなく、自分自身の正常細胞にダメージを与えることで起きる
副作用症状はない、とお伝えしました。
確かに、がん治療としての高濃度ビタミンC点滴は安全な治療ではありますが、
・ビタミンC50g以上を使用する。
・ビタミンC点滴の輸液量として通常600ml以上を使用する。
この点から、下記のような注意点(副作用)があげられます。
1. 大量のビタミンCにより血管内の血液浸透圧が高まるための血管痛。
2. G6PD欠損症の方の溶血(血尿)による貧血。
→G6PD欠損症とは、赤血球についているG6PDという酵素の働きが弱い方が、そのほとんどの場合ビタミンC50g以上という高濃度のビタミンCを受けると、赤血球が壊れてしまい(溶血→血尿)、貧血になる症状をいいます。日本人では、1,000人に数人と言われています。
3. 心機能や腎機能が低下している方の心不全や浮腫。
4.見せかけの高血糖。
→ビタミンCはブドウ糖と分子構造が似ています。そのため、糖尿病で簡易式の血糖測定器をお持ちの方が、仮に高濃度ビタミンC点滴を受けてから12時間以内にご自身の血糖値を測定すると、血液中のブドウ糖だけでなく、ビタミンCも一緒に測定してしまい、いつもよりも大変高い血糖値が出てしまいます。この高い値となった血糖値をもとに、インスリン量を増やして注射してしまうと低血糖となってしまうので注意が必要です。
ただし、簡易式の血糖測定器でなく、クリニックや病院で調べる通常の血液検査では、このようなことは起きませんので安心してください。
5.嘔気、頭痛、眠気、倦怠感など。
→ビタミンC点滴後半から点滴後において、特に空腹時にこの点滴を受けた方で、点滴後半から点滴直後にかけて、低血糖症に似たような上記の症状がでることがあります。
これは主にビタミンCによる抗ヒスタミン作用によると考えられています。抗ヒスタミン作用とは、抗アレルギー薬を服用した時に眠くなる働きです。そのほとんどは女性で、男性は、あったとしても点滴後軽度の倦怠感や眠気を感じる程度です。
早ければ10分適度、遅くても1、2時間後には自然に改善します。
その他、
よく、ビタミンCを過剰に摂ると尿管結石を作りやすい、と言われていますが、
実際には高濃度ビタミンC点滴では、きわめて稀です。
この治療の中心地でもあるアメリカのカンザス州にある国際人間機能改善センターは、これまでの15年間に3万件以上の高濃度ビタミンC点滴をしてきましたが、明らかにビタミンCが原因による尿管結石は1例のみとされています。
また、同センターでは、これまでにこの治療の上記の注意点(副作用)により死亡に至った例はなく、実際には殆ど副作用のない安全な治療だと言えます。
今回は、高濃度ビタミンC点滴の際の注意点(副作用)についての記事でした。
次回は、この注意点(副作用)に対しての対処法の記事となります。
高濃度ビタミンC点滴療法によるがん治療
東京 渋谷塚田クリニック
03-5728-6881
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