自衛官の給食はタダで支給ではなかったという証拠をみつけてしまった。 | キラキラ星のブログ(【月夜のぴよこ】)

キラキラ星のブログ(【月夜のぴよこ】)

【月夜のぴよこ】自衛隊守る会代表 http://yakamochi.org/
日刊SPA!に自衛隊の”敵”を連載中。https://nikkan-spa.jp/ & 小笠原理恵 拡散・シェアはご自由に。書道・墨画
https://www.facebook.com/rieka.ogasawara

多くの日本国民は自衛官は衣食住は全部国から支給だから、給与が全部自分の為につかえていいねーと思っているし、地本などでもそういう説明になっている。

でも、このところ、東日本大震災や熊本地震など度重なる災害派遣で、実は陸上自衛隊の支給する制服もこの2年間全員に配る分がなく困っている。

トイレットペーパーさえ自腹の自衛隊だから、

 

一度たくさんの衣料をだしてしまうと、次を注文し作らせるお金がない。だから制服が配れない。2年たってもまだ作れないという状況だ。

それほどまでの予算不足について、本当にこんな状況で大丈夫なのか?と心配で仕方がない。

 

通常時でも衣類は、官品と呼ばれる国から配られる一式は配られるものの、汚したりして返せなくなっては叱られるので、通常、それと似た私物の制服を買い、作業服を買い、その他の私物制服を着て訓練や任務にあたり、儀式などのときだけ官品を大切に着るという形なので、「衣」は全く私費でまかなわれている。


ここにきて「食」についても、ある疑問がもちあがってきた。

ネットでのやりとりで、

営内の人の食費は無料だが、営外にすんでいるひとの給食費は引かれている。訓練や演習、外での勤務などの場合も給食費は個人持ちの場合が多いという話をきいた。

 

 

ここまではよく聞く話で、勤務時間とは別のおうちに帰っている時間の給食費はまあ個人もちでも理解できるあぁとおもっていたところ、営内にいる自衛官の給食費も実は個人持ちだったという話が聞こえてきた。


きちんと調べたいと思いサーベイしてみたらコレをみつけた。
公式文章ー衆議院会議録にある。

コレを読むと、自衛官の本来もらえるはずだった給料の中から事前に給食費を引いて渡しているとのこと。会議録から抜粋する。



>それは自衛官の受けるべき、すなわち残業手当その他も含まれない、昼夜勤務を原則とする特別な職階としての給与表を仮定しまして、そこから食費を差し引いて、逆に言うならば、自衛官の給与は、食費がめり込んでおるわけであります。

-------

 

なんだかなぁ・・・とおもう。

自衛隊の食費は国費でまかなわれていると考えていたが、いろんな噂で実は「給料から天引きされているが、その姿が明細にみえないだけ」ということか。真相解明してほしいとおもう。


-----

第072回国会 内閣委員会 第17号
昭和四十九年四月二日(火曜日)
    午前十時七分開議
 国 務 大 臣
        (防衛庁長官) 山中 貞則君の発言に注目

http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/072/0020/07204020020017c.html
【山中国務大臣(当時)の答弁書き起こし】
実は、これには基本的な問題がまず含まれているわけです。
という事は、おそらく国民のほとんど大多数の方々が、自衛官は、少なくとも隊内居住の者は、食費はただで国から食わしてもらっているいるのだと思っていらっしゃるのだと思います。
しかしながら、現実には、確かに食費の計算はしてございますが、それは自衛官の受けるべき、すなわち残業手当その他も含まれない、昼夜勤務を原則とする特別な職階としての給与表を仮定しまして、そこから食費を差し引いて、逆に言うならば、自衛官の給与は、食費がめり込んでおるわけであります。
したがって、形は違いますが、自衛官は、自分の月給で今日はライスカレーを昼に食べたいと思っても食べられない、あるいは今日は何かさしみを食べたいと思っても食べられない、要するに、メニューできめられて並べられたものしか選択できない食事を、悪く言えば強要ですが、余儀なくされているけれども、それは自分たちの本来あるべき給与から差っ引かれている食費なんです。ここに問題があるのです。
私は、これを、今年度予算要求に際して、国民は少なくとも、よい悪いは別にして、自衛官は隊内居住して食費はただであると言うふうに思っているはずだ、ところが、実際は全額俸給にめり込んでおる、その残ったものが俸給だという、その実態はおそらく国民はご存知ない、そこで、やはり給与は給与、そして自衛隊に、これは賛否はあるでしょうが、当然のその任務、営内居住、食事の選択制の不可能という立場から考えて、官給すべきだということであるならば、食料費というものは外に出すべきである、今おっしゃったように、正々堂々と、そのことは表に問うべきであると考えまして、計算させましたところ、ざっと二百二十億、それだけ、食料費だけで要るというような計算が出たわけであります。
私としては、それを要求したかったのでありますが、これは自衛官給与の基本に関わる問題でありますために、先ほど申し上げました、自衛官の給与体系を根本的に検討願っております給与制度調査会の皆さま方の御判断も仰ごう、国民の良識ある方の御判断を仰いでからにしようということにして一年見送りました。この点、私としては、見送ったことが良かったかどうかについて、自分でもいささか疑念を持っておりますが、このような事実は是非知っていただきたい。
できてば、やはり食費というものは、そのような選択制も失われた、官給されたものでありますから、国費で支弁して、給与は給与としてきちんとしてもらいたいと思うのが、私の希望でありまして、昭和50年度予算では、ぜひそういうふうにしたいと考えます。
さらに現状における食事給付の実態でありますが、これは、私、各隊を、ある場合においては予告し、ある場合には抜き打ちに訪問して、その日の隊食を、そのまま隊員と一緒に食べながら、いろんな懇談を持つことにいたしておりますが、概して、食事に対して文句を言った隊員はおりませんでした。
しかしながら、松戸の補給処において-----ここが一番食料補給その他についての直接の担当でありますので、初めてその問題が出まして、やはり最近の食費の高騰については、非常に苦慮いたしております。
含水炭素をふやし、まあ総カロリーの中の配分を変えるわけですね、そして高くなっておるタンパク質を、何とか少なくしようとやりくりしております、かといって隊員には相当な重労働をしいられるわけですから、少なくとも、やはり一定カロリー以下のものでは、もう体力がもてませんので、そこらのやりくりに非常に苦労しておりますというなまの声を、初めて松戸補給所処で聞きました。
これは私、当然あり得ることだと考えておりましたので、やはりこれが、なまの声なのだなと考えております。
かといって、自衛隊の自衛官に支給されるべき食費というものが、一般国民んk食生活の常識をはるかに破る手厚いものであっても、またどうかと思います。
やはりそこには、ものは限度というものがありましょうが、基本的には、今の営外手当んk問題は、そこに端を発しておるわけでありますので、自衛官の給与と食料費のめり込みの問題、この問題を一番の大きな問題としてとらえて、その金額が妥当なりやいなやという議論を、別途また検討してみたいと考えます。

---------------

自衛隊の給料とか食費とかそういう話を考える会が当時と比べてなさすぎ。自衛隊法はやたら古いまんま放置されているので、サーベイしていかないと実際に何が起こっているかが分からない。

昭和49年の衆議院議員は自衛官について真剣に考えて、こんな答弁を残している。

平成28年の国会はどうだろう。ぜひ、真相究明し、国民が自衛官は衣食住は国持ちだからと考え、募集でもその文言を使う以上、その約束された状態に善処してもらいたいとおもうのだがいかがだろうか?

 

 

----

ニュース ブログランキングへ

ポチッとよろしくお願いします。

-------
自衛官の待遇改善を考える会を主催しています。

http://yakamochi.org/

自衛官守る会 会報2号

http://yakamochi.org/newsletter/yakamoti-2-3.pdf
請願用紙 直リンク
http://yakamochi.org/newsletter/20149mamorukai.pdf
賛助会員申し込みフォーム

http://form1.fc2.com/form/?id=918863

 

自衛官守る会のー正会員は30人ほど、
寄付で会を支えてくれる賛助会員も30名以上になりました。
会を資金面からささえてくれる賛助会員さんを公募します。
賛助会員さんは年間3000円の会費をはらって会を資金面から応援してくれる会員さんです。
手続きは申し込みフォームの所定場所に記入し年会費を払うだけでございます。
どうぞよろしくお願いします。