トランプ大統領が就任したので、公約ですからたぶん、米国はTPPを抜けることになるとおもいます。
トランプ新政権 TPP離脱の方針を表明
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170121/k10010847541000.html
これは大きなチャンスですね。
ここをうまく渡ってほしいと思います。
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まあ経済的利点しか見てない人から考えると大失敗だと騒ぐわけですが、安全保障上の利点から考えると中国を除いた環太平洋の国々を結ぶ自由貿易圏を本当は米国と分け合うはずが日本主導でやれるってことになっちゃうわけです。
貿易高は米国がいないので減りますが、なんとまあTPPに入っている国々は関税ゼロで数々の障壁画ない自由貿易圏が確立しますから、日本が昔夢見た大東亜共栄圏そのものが転がり込むわけです。
そこになぜか米国は関税がかかる状況になる。
いずれ、このTPPに入らない不利を理解したら、ビジネスマンだったトランプ氏ですから、しばらく状況をながめていれば、TPPに参加するのではと交渉を続けていた、甘利元大臣も言っています。
このブルームバーグの記事で甘利さんが言っていたとおりだと思います。
トランプ氏のTPP離脱方針、ビジネス感で翻意を-自民・甘利氏
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01
経済評論家の人たちって、経済しか見ないので確かに最初にもくろんだだけの貿易高は米国が抜けることでほとんどなくなる。それだけみて失敗と言っているようですが、日本主導での自由貿易圏を確立できるという安全保障上のメリットが大きいこと、知っておいてもらいたいと思います。
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そういえば、年末のロシアとの外交についても保守という人たちは失敗だといってましたが、
あれも安全保障上の視点があれば、正しい選択なのですが、わからないかなぁ・・・
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現在の自衛隊の能力だと、継続して戦闘する能力がありませんから、中国などの侵略に数週間戦えたらラッキー状態です。
その間、たえて、米軍がどうにかしてくれるのを運を天にまかせて待つというやり方が政府の考えです。
防衛予算は節約したいので、運を天に任せてアメリカさんに国運を任せる方法です。
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まあ今すぐ準備しても間に合いませんが、中国の軍事的脅威が大きくなったので中国のことばかり言われていますが、スクランブル回数などみればロシアも全然減っていない。中国が領空近くを飛ぶときはロシアも来ています。
だから本当なら南を守るために北方の軍備を減らす防衛予算編成とかもありえないのですが、天井が決まっているからどちらにしても運を天に任せるというやり方しかないのです。
そこで経済でロシアの侵略を防ごうと考えたことがまずそのロシアとの平和条約の一つの要因であり、さらに南沙諸島沖、尖閣諸島沖をとおるオイルシーレーンが封鎖されたときに、石油を運ぶルートとして、アラスカからという北方ルートを確立しようという動きはありますが、北方ルートはさすがに遠すぎる。また冬になると海は凍りますから、いつでも使えるルートではありません。
そこにで真上、ロシアのサハリンの原油開発という経済支援がわいてきているわけです。
ロシアもEUなどの経済制裁などで苦しい時期ですから、日本からの資金援助、貿易量の拡大は望んでいるところですし、経済交流が大きくなれば侵略するより、儲けようと考える可能性も高くなり、安全保障上の利点は大きい。1正面の侵略対応でもやってらんないのに、2面作戦なんて絶対に無理だから、これはやるしかないんですよ。
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ロシアとの北方領土交渉がうまくいかなかったから失敗と考える人たちも、安全保障上、エネルギー安全保障上の視点が抜け落ちています。
外交は一つのポイントだけで見るとわからなくなります。
米ロの外交は、いくつか思惑通りではなかったにせよ、まだまだいくらでもイケるポイントをちゃんとゲットしています。
そこんとこ分かれば、いろいろ見えてきますよ?
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TPPからのアメリカの離脱をうまくつかって日本のアドバンテージをあげれればいいですね。
安倍外交に期待してますよ。
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