読解力とは何かという話をしてた。 | キラキラ星のブログ(【月夜のぴよこ】)

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中3の15%は短文理解も難しい?中学卒業までの読解的基礎力と将来との関連性に驚く人々と納得する人々「ツイッター見てたらわかる」 - Togetterまとめ https://togetter.com/li/1154046 @togetter_jpさんから

 

この短文理解も難しい人たちが増えているという話をうけて、仲間内でいろいろ話をしてたの。

 

こういう疑問がでてきて、読解力ってなんだ?という話にもなってきた。

そこで出てきた回答の一つがなかなか面白かったのではる。
いつも通り当ブログの頭脳、雪だるま氏なのだが・・・そんなことは置いておいて貼る。

 

長いので読むには読解力がいるかもしれないが、子育て中の人やいくら読んでも内容が頭に入ってこない時にこれを知っておくといろいろ役にたちそうだとおもう。編集しなおしたりする時間はないのでレスのまんま貼るよー。ご了承くださいね。



【読解力についての小レクチャ】
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> んと、「読解力」ってのだと、必要とされる能力が複合的になるんで、答えとして簡単にならないと思う。人って文章を読む時、頭のなかで誰かの声でそれと聞いてるらしいのですよ。人によって自分の声だったり色々あるんだけど、殆どの人は何らかの声で聞いてるんだそうな。それを頭の中で聞いて、他人の話を聞いた時と同じように考えるらしいのです。なのでまずは「人の話を聞ける(理解する)能力」と「ちゃんと紙に書かれた文章を頭のなかで音として再生できてるか」っていう2つが必要です。一杯本を読んだ方が良いってのは後者の能力を育てるには良いかもだけど、それ以前に前者の能力がダメなら、右から左なんで意味がない。それと、「興味のない文章を読むと声が聞こえない」という例があるんですが、当然その読んでる文章にどれだけ興味があるのか...なんてのも重要だけど、とりあえず話の外にしとく。
あと、イントネーションとかそういうの正確に再生出来るか?っていう部分もあって、この辺りは人の話をどれだけ聞いた経験があるか...っていう話にもなるので、いっぱい読んでるだけでもOKとも言い難い部分もある。


で、「人の話を聞く能力」ってのは、これがまた複雑で、話を聞いた時ってのは、その話が進行してゆくのにあわせて、リアルタイムで頭のなかで聞いた話を再構築しないと行けない。間に合わない場合は、どうしても部分的な欠落が起きて、そういう部分は自分のこれまでの知識やら経験でどうにか補って話を聞き続けないと行けない。


専門家同士が専門用語使って話してて、パッパっと話しが進むのは、複雑な概念を単純な言葉に置き換えて、短い単語1つで頭のなかに複雑な概念を短時間で再構築出来るから。それがない人に専門用語で話してもちんぷんかんぷんなのは当然だし、イライラしながら複雑な概念を1から説明しても、複雑だから一気に構築出来無い。出来なくても話は進んじゃうから、欠落部分に過去の記憶やらを突っ込むんでおかしな覚え方をしちゃったりする。子供の場合は、そういうのをグイグイ吸い込んで行くし、わからないものは「わかんなーい」と言って拒否しちゃうから良いんだけど、ある程度大人になると、なんとか自分の記憶やらで再構築しようとしたりしてどツボに嵌ったりするのよね。幸い文章で書かれてるものなら、もう一度読むって事が自分が納得出来るまで出来るのだけど、中途半端に理解する事に慣れてると、サラッと読んでわかったつもりになって先に進んじゃう場合もある。これはこれで危険なんだけど、年齢重ねてくるとそういう人が多くなるのも事実で、まぁ仕方ない面もあるわなぁ...って話でもある。


ちびっ子が小学生になる辺りとかだと、まずは文章が頭のなかできちんと再生出来ない。だからまずはそこを練習しないとダメなんだけど、個人差で、「どれだけいままで人の話を聞いたことがあるか」が問題になる。テレビアニメとかで、小難しいセリフを覚えるのも実は悪くない練習になるのよね。言葉の言い回し、イントネーションから意味を理解する。そういうのの下地を取り入れて、引き出しに入れてくからね。
あと、子供だからって赤ちゃん言葉みたいな感じしか話してないと、結局は普通の言葉の下地が増えないんで、困ったもの...ってのもそういう話しでもある。

絵本とかを読み聞かせするってのは、まさにこの部分を伸ばすには非常に有効な手で、文章から音への変換のお手本を示してあげるって事なのよね。同時に、セリフとト書きの違いとか口語体と文語体ってのの違いも経験出来るようになる。

ちびっ子が最初のうちは大きな声で絵本読んでるのも、最初は大事なのもそういう話しで、変な言い回し何かを指摘してあげて、ちゃんとした言い回しを教えてあげる手助けになる。そのうち段々声に出さずに頭の中の声に置き換えてゆく訳だけど、そうなる時期での差は後々大きなものになる。でも、それだけが重要じゃなくて、もう片方の「人の話をちゃんと理解する」能力も、一緒に育たないとややこしいことになる。アニメの小難しいセリフは、何時までたっても意味をなさない変な音でしか無いんじゃ、実はあんまり意味がないのよね。でも子供むけだからって、やさしいやさしい世界の簡単なセリフしか無い物ばかりでは実は成長しないのよね...

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音読必要だなとおもった。

 

昔は何度も音読させるという訓練小中学校でやっていたんだよね。今教育現場がどうなっているのかはわからないけど。

学校で無理ならみなさん、音読訓練をやりましょう。

 

実際、確かにその長い文章、頭の中で人の声で読んでたわ。どーやっても意味が入ってこないやつって音読すると入ってくるのもそれかなぁ・・

 

 

 

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