災害で駆けつけた自衛官が、毛布もなくザコ寝する画像…これでいいのか? | 日刊SPA!
https://nikkan-spa.jp/1464244 @weekly_SPAさんから
問題なのは自衛隊の輸送力(予算不足ですね)と自治体の意思
この記事をよんで摂南大学の災害時のボランティア活動などの動きを研究している摂南大学の安原先生が
こんな話をしています。
自治体側も自衛隊が初動では、自分たちの野営の装備はもたないまま来るという事を知っていて、
毛布と水くらい用意してお出迎えしようというコンセンサスが生まれればいいのですけれど。
自衛官をアスリートと考えればわかりやすいのです。
十分な休養をとり体調も万全なローテーションでやってくる人民解放軍に
床で雑魚寝させた陸自隊員、休みなしで酷使された海自隊員、スクランブルを
何度もかけられ寝る間もなく酷使されている航空自衛隊のパイロットたち
この無理に無理を重ねた隊員で戦おうとしているという一例なのです。
日本人は自己犠牲を美しいと思います。
日本人は飢えと劣悪な環境に耐え忍ぶことを美徳と考えます。
だから前の大戦は負けたのです。
それを中国も熟知していますから、彼らは豊富な予算と人員で戦う前に自衛隊員を消耗させ、
優秀な隊員が離隊したり、病気やケガなどで働けなくなるように誘導しています。
十分な休息をとってローテーションでやってくる艦艇や航空機に海自と空自は対処できなくなっています。
ちゃんと予算をとって移動は電車や観光バスを使えばいいのに、トラック輸送などで長距離を運ぶから、
陸上自衛隊の多くは坐骨神経痛という腰の不具合を訴えています。
劣悪な環境に耐えた分だけ健康で強靭な肉体は損なわれます。
平時でそうなのです。
この災害派遣の問題はそういう重大な問題が透けて見えるお話しなので、美談で終わらせてはいけないとおもうのです。
自衛隊は隊員の健康維持に対して戦争を戦える体制がまだまだなのです。「総員かかれ!」という号令が日本軍や自衛隊ではありますが、米軍は戦時でもローテーションで休養をとるべき人達は休みます。休息をとる隊員がいなければ長期の戦闘はできないことを実戦を戦う米軍は知っているのです。
まずそこから自衛隊は考え直さないとダメですね。
「極限まで全員が無理をすればできる!」という考え方では、その極限で動ける期間を過ぎればボロボロです。
戦闘員の体調管理がしっかりでき、補充も兵站もかんがえられないで負けるのは前の大戦だけで十分学習したとおもうのですが?玉砕を美学と捉えてはいけません。全力で無理な戦闘をして負けたことをもう一度考え直さなければ今度は国がなくなります。
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