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2009年公開作品
監督:森 淳一
脚本:相沢友子
原作:伊坂幸太郎
出演:
加瀬 亮、岡田将生、小日向文世、
鈴木京香、渡部篤郎、吉高由里子












あらすじ
連続放火事件と、現場近くに必ず残される奇妙な落書き。その謎は、幸せそうに暮らす奥野一家を24年前の忌まわしく哀しい過去へと導いてゆく・・・・・・・・・。遺伝子研究をする兄・泉水(加瀬 亮)、落書き消しをする弟・春(岡田将生)、そして病いと闘う父(小日向文世)。彼らの下した“決断”とは?!


■『俺たちは最強の家族だ!
別に理由はないんですが、この映画をまた観たくなって、再度鑑賞しました。なぜか、1回目よりも興奮したというか、それぞれの気持ちや考えがよく理解できました。原作も、脚本も、監督も、役者さんの演技も、すべてがうまくかみ合っていたので、ありえないシチュエーションでも、現実味のある映画になったのでしょう。

それと、兄弟の絆、家族の絆という、本来ならもっと暗くなりそうな重いテーマなのに、そうは感じられなかったのはなぜでしょう?で、よ~く思い返してみると、登場人物が激しく感情を表す場面が少ないからだと気付きました。みんな穏やかなんですよね。役者さんもそういうタイプの人が多いし、森監督の意思でもあるんでしょう。

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ストーリー的には、始まりからかなり惹き付けらました。なにかすごく期待させるオープニングでしたねぇ。そして、物語の真相が明らかになるにつれて、ドキドキしっぱなしでした。これまで見た伊坂さんの映画化された作品の中では、いちばんシリアスなストーリーで、見ごたえがありました。

そんな中、箸休め的な吉高由里子さんの存在がおもしろかった!あんまり出番はないんだけど、とっても重要な役柄でした。詳しくは云えませんが、アルバムの心霊写真もどきにも大笑いしました!吉高さんが20才の頃だと思いますが、人間的にしっかりしているのでしょうね。『蛇にピアス』でのヌード、『ロボジー』でのコミカルな演技、大胆で器用な女優さんです。

他の役者さんも、みなさんすばらしい演技でしたよ。加瀬 亮さん、小日向文世さんはご存知の通りの実力者ですから、この映画でもそれぞれ存在感を見せつけました。意外と云ったら失礼ですが、岡田将生くんの演技にも感心しました。複雑な生い立ちがもたらす “心の闇”がスクリーンを通して感じられました。

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また、渡部篤郎さんは、やはり渡部篤郎さんでした!(笑)今回の仇役にふさわしい、というか彼しかいないというくらいハマっていました。飄々とした男をやらせたら日本一ですね。もう、憎たらしいのなんのって!別に、渡部さんが嫌いなわけじゃありませんが、彼の演技がうますぎてつい感情的になってしまうんですよねぇ~。

という訳で、このすばらしい“家族愛ミステリー”のレビューを終わりたいと思います。
何度観てもいい映画ですよ。ほんと!テーマは重たいのに、後味はすっきりしています。

しかし、結末はあれで本当に良かったのか?と、考えさせられました。
でも、2回目の鑑賞で、あれがこの家族の正解だったと思いました。
僕が成長したのか、それとも、この歳でやっと世間慣れしてきたのか・・・・・・。
その答えは、3回目の鑑賞で出るのかなぁ~?!ハハハ!
では、また!!


■映 画【重力ピエロ】 予告編



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