中日1―0オリックス(オープン戦=4日)――

昨季限りでオリックスの戦力構想から外れた中日の八木が、

その古巣相手に4回無失点の好投。


 三回のピンチでは

中島を低めのスライダーで一ゴロに仕留めてしのいだ。

投げにくさもあったというが、

「きっちり抑えて恩返ししたかった」と八木。

開幕ローテーションにも大きく前進する結果に

ほっとした顔を見せていた。



 ソフトバンク3―0阪神(オープン戦=4日)――

9年ぶりに日本球界に復帰したソフトバンクの松坂が、

オープン戦に初登板した。


 高校時代の思い出も詰まった甲子園のマウンドで3回を投げ、

4安打無失点だった。

立ち上がりは

「緊張というか、ふわふわしてうまく力が入らなかった」というが、

次第に落ち着き、三回には最速146キロをマーク。

「最後はそこそこのボールが投げられた。

徐々に状態は上がっていくと思う」と手応えを語った。



 DeNA4―4西武(オープン戦=4日)-

-西武の5番・一塁で先発出場した山川がオープン戦初アーチ。


 2点を追う六回一死、

DeNA・加賀の3球目を捉え、左越えソロを放った。

1メートル76、100キロの堂々の体格から、先輩の中村になぞらえ

「おかわり2世」と期待される2年目の右打者。

昨季イースタン・リーグで本塁打王になったパワーを見せつけた。



 巨人12―0日本ハム(4日=オープン戦)――

初のオープン戦のマウンドとなった巨人の先発、内海は、

3回を1安打無失点。


 「上半身の力が抜け、いいバランスで投げられた」と、

手応え十分の投球だった。


 最速でも130キロ台後半ながら、持ち味の制球がさえた。

相川の好リードで、「生命線」と位置付ける内角を果敢に突いた。

二回にハーミッダに力で左前に運ばれたが、

ツーシームなどで3三振を奪い、残る六つのアウトはすべて内野ゴロ。

「早いカウントで打ち取れるのが理想」と掲げる左腕にとって、

「(打者が)打ち気で来たところで芯を外せたのが収穫」と、

納得の内容だった。


 春季キャンプでの紅白戦から3度目の実戦で、安定した投球を続ける。

開幕投手を争う菅野がピリッとしない中、

内海は「きょうの投球を頭と体にたたき込み、継続できるかどうかが重要だ」。

快調な調整を物語るように、言葉も力強かった。


(読売新聞)