現地12日、
ニューヨーク・メッツの救援右腕ヘンリー・メヒア投手が、
3度目の薬物規定違反を犯したとして、永久追放処分を受けた。
メジャーリーガーが薬物規定違反で同処分を科されたのは、
史上初めてのこと。
メジャーリーグ機構(MLB)によると、メヒアは
筋肉増強効果がある使用禁止薬
「ボルデノン」の陽性反応を示したとのこと。
同投手は、2015年4月に
運動能力向上薬「スタノゾロール」を使用したとして、
80試合の出場停止処分に。
そして、同7月に復帰したものの、
再び薬物検査で「ボルデノン」と「スタノゾロール」が検出され、
162試合の出場停止を言い渡されていた。
なお、メジャーリーグでは薬物違反をより厳しく取り締まるため、
2005年11月に各球団と選手間で、
禁止薬物の陽性反応が3度出た選手に対して、
永久追放処分を科すことで一致した。
メッツのサンディ・アルダーソンGMは、今回の件について
「この上ないほど失望している。
失望を通り過ぎて怒りや、
前回の処分からこんなにも早く同じことを繰り返したことに
驚きすら感じている」とコメントしている。
26歳のメヒアは、2010年にメッツからメジャーデビューを果たすと、
2014年にはチームの守護神として
6勝6敗28セーブ、防御率3.65をマーク。
キャリア5年間で9勝14敗28セーブ、防御率3.68の通算成績を残し、
現役生活終了となった。(STATS-AP)
ニューヨーク・ヤンキースは現地12日、
救援左腕アロルディス・チャプマン投手との調停を回避し、
年俸1,132万5,000ドル(約12億8,000万円)相当の1年契約で合意した。
チャプマンは、今季の年俸として1,310万ドル(約14億8,000万円)を要求。
一方で、球団側は年俸900万ドル(約10億2,000万円)を提示していた。
今月28日に28歳を迎える左腕は
昨季、シンシナティ・レッズのクローザーとして65試合に登板し、
4勝4敗33セーブ、防御率1.63をマーク。
メジャー6年間で通算19勝20敗146セーブ、防御率2.17を記録しており、
オールスターには2012年から4年連続で選出されている。
レッズは今オフ、ロサンゼルス・ドジャースとチャプマンのトレードに
一旦は合意に至ったが、
ガールフレンドへのドメスティックバイオレンス(DV)疑惑が浮上したため
破談に。
そして、昨年12月28日にヤンキースとのトレードが成立し、
同投手の移籍が決まった。
しかし、メジャーリーグ機構は、
現在もDVに関する規範に違反がなかったかどうか調査を行っているとのこと。
また、違反があったとみなされた場合は、
チャプマンに対し出場停止処分を科す可能性がある。(STATS-AP)
ミルウォーキー・ブリュワーズは現地12日、
オークランド・アスレチックスとのトレードを成立させ、
クリス・デービス外野手を放出。
見返りとして、
マイナーのジェーコブ・ノッティンガム捕手と
右腕ブッバ・ダービー投手を獲得した。
28歳のデービスは昨季、121試合に出場して
打率.247、27本塁打、66打点をマーク。
メジャー3年間の通算成績は打率.250、60本塁打、162打点。
なお、同選手は早ければ、
2019年シーズン終了後にフリーエージェントとなる資格を得る。
現在20歳のノッティンガムは、
昨季途中に行われた先発左腕スコット・カズミアー投手を巡るトレードで
ヒューストン・アストロズからアスレチックスに加入。
両チームとも1Aでプレーし、打率.316、17本塁打、82打点を記録した。
一方、今月24日に22歳を迎えるダービーは、
2015年ドラフトでアスレチックスから指名を受けてプロ入り。
昨季はルーキーリーグと1Aで合計14試合(うち先発10試合)に登板し、
1勝1敗、防御率1.21の成績だった。(STATS-AP)
クリーブランド・インディアンスは現地12日、
シカゴ・カブスからフリーエージェントになっていた
救援右腕トミー・ハンター投手と1年契約で合意したことが分かった。
メジャーリーグ公式サイト『MLB.com』によると、
年俸は200万ドル(約2億3,000万円)相当で、
現在はこのオフに受けた体幹部の手術からの復帰を目指しているもよう。
29歳のハンターは昨季、開幕をボルティモア・オリオールズで迎え、
7月末のトレードでカブスに加入。
しかし、移籍後は防御率5.74と調子を落とすなど、
2チーム合計58試合の登板で、4勝2敗1セ-ブ、防御率4.18の成績だった。
また、インディアンスは同日、
昨季はサンフランシスコ・ジャイアンツ傘下のマイナーでプレーした
ギレルモ・キロス捕手(34歳)とマイナー契約で合意した。