キョーコが背中に回した腕に少し力入れる


「落ち着くでしょ」


「うん。。 蓮さんの声が胸から響いてくる」と微笑む


「そういえば 前教えてくれなかったけど
今なら教えてくれる?」


「なんですか?」


「どうして仕事をしているのか」


「あ。。あぁ。。 はい 実は。。。」


内緒にしていた事というのは実は引越しをして
あの家から出て行こうとしていた事で
忙しく仕事を入れていたのは
18になれば部屋を借りるのにも楽に借りれると思い
誕生日に合わせて動いていたからだった


「そっか 自分で何とか出来る事はしようとしてたんだ」


「はい。。」


「偉いね それに1人で良く頑張ったね」
頭を撫でおでこにkissをする


蓮に優しく褒められ涙が込み上げてきた


「あれ。。? 何だろう。。 何で涙?」


クスッと蓮が笑うと「一人暮らしなんてしなくて良いよ
あの家を出るならここに住めば良いし」


蓮がキョーコの涙を唇で拭いkissをした


「でも。。そこまで図々しく出来ない。。」


「いずれ一緒になるって言ったよね?
どこが図々しいのかな?行くとこが無いって前言ったけど
俺のとこが行くところで頼るとこも俺のとこ」


「ありがとう。。」


「うん」と微笑む


「住むところなんていくらでもあるから
好きなところに住めば良いよ それが彼女の特権」


「え。。まだここ以外もあるんですか?」


「うん 日本じゃないけどね」


「住むところだけじゃない わがままやおねだりも

俺に言ってね キョーコはそういうの苦手そうだけど」
と笑った


「はい。。一度も無いです。。」


「わがままやおねだりは彼氏の特権なんだから
言ってくれないと」


「でも 言い辛いし 迷惑だと思うし 失礼だと思うし」


「キョーコが言いたい事分かるよ
多分嫌われたり避けられる事が怖い そうだよね?」


何で分かるんだろう。。「うん。。」


「何でも口にしてるような俺でさえキョーコには
嫌われるとか避けられるとか常に怖いと思ってるんだよ?」


「え。。そうなの。。?」


「寝る前にあんな事して避けられるとか振られるの覚悟だった」
と笑う


「え。。でも」


「自分の気持ちをはっきり言って分かってもらえば
伝わるんだと思うけど どう?」と微笑む


「うん。。いきなりはびっくりで恥ずかしかったけど
蓮さんの愛情を。。感じたというか。。//」


「うん そうやって伝わるでしょ
だからわがままやおねだりもそうだけど言いたい事あったら
誤魔化さず言ってね」


「相手の心の中は口で伝えないと伝わらない
それに言う事って時には相手を思っての優しさだったりもするし」


「はい。。すぐに出来るか分からないけど」と微笑む


蓮さんは人としても素敵な人
色んな事を言葉で伝えてくれる
私が言えなかったり聞けないのを分かってるから


「で 俺のわがまま聞いてほしいんだけど」


「え? は。。はい」


頬を手で撫でると「kissして」


「!!!////」


顔をかなり近づけて

「ここまで近寄れば出来るでしょ」と微笑む


意を決してキョーコが唇をつけゆっくりと離す


「ありがとう 愛してるよ」と言ってkissをした


「うん。。///」


「キョーコは 言ってくれないの?『わがまま』
嫌なら良いけどね」と微笑む


「んと。。kiss。。してください//」


「うん 喜んで」と嬉しそうに笑うと


唇をつけると何度も甘噛みをし舌を絡ませた
ゆっくりと唇を離すといつものように1度kissをし離れる


「無理に言わせたみたいでごめんね
でも本当に嬉しい・・ありがとう・・」と抱きしめる


「ううん。。人に頼んだの初めてで恥ずかしいけど
何か嬉しいです。。//」


「うん 少しづつ言って慣れていけば良いよ
多分キョーコにとっての究極のおねだりは買い物だろうけど」


「ちなみに宝石だろうが家だろうが何でも買うよ?」
と笑う


「そんなの無理です。。//」


毎日がこんなに幸せだなんて。。 どうしよう
日に日に蓮さんの事 更に好きになってる

そこに蓮の電話が鳴る


「この幸せの一時を邪魔するのは誰だよ・・」

キョーコがクスクスと笑った


「もしもし 俺だ」とっても不機嫌だった


「分かった 書類をこっちに持ってきてくれ
寝室に居るから じゃ」


「蓮さん 機嫌悪すぎ」と笑った


「電話を取るってことは
片腕をキョーコから外さないといけない事がイラつく」


「どんな理由ですか」と笑う


そんなに好きでいてくれるんだ。。//


「キョーコ 2度目のお願い」


「まさか。。。」


「そういう事 しかも長くお願いします
今度は俺から近づかないよ?」と笑う


「うう。。」


下を向きながら顔に近づきキョーコが唇に触れると
そこからは蓮がリードし長い時間繰り返していた

やっと唇が離れるとkissを一度し離すと

キョーコが息を少し上げている


「やばい 心臓の音が凄い」


「え。。///」


「ううん 俺 耳つけると分かるよ」と言って笑う


キョーコが蓮の胸に耳をつけるといつもよりも
大きく鳴り響いていた



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また日が開いてしまって申し訳ありません・°・(ノД`)・°・




蓮とキョーコがリビングに戻ってきた


「さて 俺らは帰るか」


「そういえば 蓮 明日のスケジュールどうしよう?」


「起きたら連絡する」


「分かった んじゃ」


「今日もありがとうございました」
とキョーコが立ち上がりお辞儀をした


「あ いえ そんな」と微笑む


エレベーターまでキョーコが行き見送り

「おやすみなさい お気をつけて」と綺麗にお辞儀をした


「「おやすみなさい」」


エレベーターに乗り2人が居なくなるとキョーコが部屋に戻った


「完璧すぎて 羨ましいを通り越した」


「主人には良いんだろうけど あの人には勿体無い気が・・」


「分かる!」

こうして無駄に意気投合した2人が屋敷に戻った


部屋に戻ったキョーコに蓮が

「あの2人なんだし そこまで丁寧にしないで大丈夫だよ」


「蓮さんにとっては部下でも 私にはそうではないし」


「君は優しいね 思いやりがある」と微笑み

「ここんとこ忙しかったし 早く寝て休もう」


そういうとキョーコに先にシャワーを浴びさせ
蓮も続けて入り 寝る用意を2人が始めた


「あ 服なんですけど どこに置いて良いですか?」


「ゲストルーム 1つ使っていいよ」


「はい じゃ使わせてもらいますね」


「あっ キョーコキャミソールとかタンクトップある?」


「ええ キャミソールならありますが?」


「じゃ 着てきて」


「は。。はぁ。。?」


かけるだけだったのですぐ済ませ
言われた通りにキャミソールを中に着た


「キョーコ 寝るよ おいで」


「はーい」


「今日はどっち?」と笑うと


「昨日と一緒で」とキョーコが微笑む


布団に入り昨日と同様kissを繰り返し抱きしめる


「キョーコ・・・」


というとkissをしたまま
キョーコの上の服のボタンを外し脱がしていく


「えっ!!。。恥ずかしいです//」まだ心の準備が!!


そして甘噛みと舌を絡ませながら蓮も上のシャツのボタンを外し
上半身裸になるとキョーコを抱きしめた


嘘。。まだ 私には無理!!

と思ったがそれ以上蓮がしなかった


「えっ!?」とドキドキなキョーコがキョトンとしていると


「抱かれると思った?」と蓮が微笑むと


「う。。。はい。。//」


「キョーコが無理なの分かってるから無理な事はしないよ」


「勘違いするような事辞めてください//!!」


「あはは ごめんx2
あのさ真面目な話し キョーコさ 人恋しくない?」


「何で。。」


「あの母親見てたらそう思ったんだ
子供のうちにもらえるべき温もりをもらってなかったんだろうって」


「で いやらしい意味じゃなくて
それを伝えるのに?そんなカッコをしてもらったんだ
いきなり裸はかなり抵抗あるでしょ?」


「かなりどころか究極にですね。。」


「恥ずかしいだろうけど ちょっと目を瞑ってごらん」


蓮が優しく抱きしめるとキョーコの頬に蓮の生肌が当たる

恥ずかしくそれどころじゃなかったが

しばらくすると落ち着き蓮の背中に腕を回し密着する


手とか顔とかの感触とは全く違うこれが肌の感触。。
心臓とか体の色々な音が聞こえる


「うん。。心臓とか聞こえます。。」


「俺こういう経験もないようなキョーコを
いきなり抱くとか絶対しないから」


こんな事まで考えていてくれたのかと

蓮の"本気"を知ると


「うん。。ありがとうございます。。
でも それじゃ蓮さん風邪ひいちゃいます」


「俺 普段は上半身着ないで寝るとか普通なんだ」


「そうなんですか。。」


「それにキョーコが居るから暖かいし・・・

大丈夫そうだし このまま寝るけど良い?」


「はい」


蓮がキョーコにkissをするとさっきよりも長い時間
甘噛みと舌を絡ませ 最後に唇にkissをすると


「おやすみ」


「おやすみなさい」


リモコンで部屋の明かりを消すと
キョーコが背中に手を回し目を閉じると
蓮がおでこに唇を置き目を閉じた


これが人肌。。。 温もりってこれなんだ。。心地良い
自分は経験無かったから分からなかったけど
人肌恋しいって今なら分かるかも。。


無理やりだけど何とか分かってもらえて良かった・・・

言葉や態度で貰う表面上の物は分かっていても

抱きしめられた時に感じる感情や愛情は彼女は知らない


彼女は家族から貰う愛でさえ不足している
俺が出来ることはしてあげたい


2人脳内で考えながらいつの間にか眠りについていた



翌朝
今回は蓮が先に起きてすぐ携帯で時間を確認する


まだ早いな・・・
うちのお姫さまは幸せそうに寝てるし良かった


おでこにkissをし抱きしめると
しばらくしてキョーコも目覚めた


「おはよう」またおでこにkissをした


「おはようございます。。//」


「ちゃんと寝れた?」キョーコの髪を撫で始めた


「はい。。//」と言って胸に顔をつけた


「最近ので疲れたでしょ ゆっくりしてて良いからね」


「はい」


眠いわけではないが蓮が目を閉じ
キョーコの頭に頬擦りをしたり撫でたりkissをしていた


こんな事 昨日までの私なら破廉恥な!

と言ってたけど そうじゃない
愛されて 守られて そして居心地良くて 幸せ。。。


蓮さんがこれを伝えたいっていうのが分かる



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「「おかえり」」


「遅くなってすいません すぐ始めますね
それじゃ 蓮さんお借りします」

と言ってキョーコがキッチンに入った


「どうよ新婚ごっこは」


「うん 楽しいよ」と笑う


「良いな~ お嬢様っていうのが更に良いよな」


「何でそんなに人気あるんだ・・・
まぁ 可愛いし全てが良いし分かるけど」


「まぁ そういう事だ にしてもどんなの作るのかな
家庭料理とか初めてだな」社が嬉しそうだった


「お前が何で喜ぶ?
・・・って 何で俺が最初じゃなくてお前らも居るのかって事だ」


「それはお嬢様が呼んだからに決まってる」


そして1時間が過ぎた頃 少しづつ出来上がってきて
リビングに運び出した


「お口に合うか分かりませんが 召し上がっててください」


「「「はい」」」料理を見て3人呆然だった


「なっ 俺は家庭料理を想像した しかも普通の高校生だし」


「うん」


「これはまさしく料亭料理・・レベル高すぎだろう」


「キョーコは料理も出来るのか・・」蓮が嬉しそうだった


「更に悔しくなったのは気のせいか」


「いえ 社さん 同意見です」


「まっ 蓮 先に食べろ 彼氏の特権だ」と悔しがる


「じゃ お言葉に甘えて」と嬉しそうに箸をつける


「「どうだ」」


蓮が口を手で押さえる


「見た目だけ?」


「まぁ お前らも食えよ」


おそるx2 2人も箸を伸ばす で口に運ぶ

「「美味い」」そして口を手で押さえた


「ほらな 同じ事すると思った」と笑った


「何 味もプロ?」


また作ったものを運んでくると

「どうでしたか? 味 大丈夫ですか?」


「「美味すぎます」」


「それは良かったです 久しぶりだったので心配で」と微笑んだ


「蓮さんは大丈夫ですか?」


「うん 美味しくてびっくりした」と微笑んだ


「良かった」と満面の笑みだった


((あの男が羨ましい・・・))

そして最後の料理を出して キョーコが座った


「いっぱい作ったね 量というか種類」


「そうですか?」


「もしかすると お嬢様の料理ってこれが普通?ですか」


「普通というか 作るとこんな感じですけど。。ダメでした?」


「「いえいえ 滅相も無い」」


「俺 カレーとかハンバーグとか想像してた」

「俺も 高校生ならそういうものだよな
いや大人でもそうかもしれない・・」


(キョーコ 料理美味しいね 想像以上だった)と言ってkissをする


「おいそこ! ていうか蓮 何食べさせてもらってるんだ」


「一度経験してみたかった」


「「それは俺らもだ」」


「やります?」


「ダ メ だ !!」


「「ケチ」」


「という事なんで ごめんなさい」


「「良い子だな・・・」」


食事も終わりキョーコが片付けを始めると社たちが運んでくれた


「あ すいません ありがとうございます」


「ううん こっちこそご馳走様」と笑う


そしてキョーコがキッチンの片付けをしながらコーヒーを入れると
3人に出し またキッチンに戻り片付けをしていた


「家事が得意って本当なんだな」


「女性として完璧すぎる」


蓮が立ち上がりキッチンに向かい背後から抱きしめる


「あいつ等うるさい」

キョーコの肩に顔を乗せ首に埋めると


「どうしたんですか?」と微笑む


「褒められるのは嬉しいけど イラッとする」と頬にkissをする


「褒められてるのにイライラですか? おかしいですね」と笑う


「キョーコが褒められてるんだよ? 妬くよ」


「私に言われても どうにも出来ませんよ?」と微笑む


「そうだけどね・・」


一方リビングでは
「何やってるんすか あの人」


「あー ほっとけ 愛に目覚めて手がつけられない」


そういえば・・・

「お嬢様」キッチンに居るキョーコにリビングから話しかける


「はい」


「明日は仕事はあるんですか?」


「明日は無いはずです 毎日ありがとうございました」と微笑む


「いえ こちらもそれが仕事なんで」と笑う


「ダメだ・・お嬢様と会話すると顔が笑ってしまう」


「あー 分かります 俺もそうなんで」と笑った


そしてまたキッチンでは.....
「え? 蓮さん出来るんですか?」


「多分ね 初めてだけど」と言って笑っていた


「初めてって。。 お皿割って怪我しないで下さいね」と微笑む


「おい・・・ 蓮が皿拭いてるぞ・・」


「えぇーーー!!」


「愛って凄いな」


「そうですね・・・」


「やっと終わりましたね ありがとうございました
助かりました」と言って蓮の頭を撫でた


「あの・・・ あの方が頭撫でられてますけど 良いんですか?」


「大丈夫だ! あれでもやつは仕事は出来るからな!」



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改行多くてすいません!(´Д`;)

そして毎度ながら更新に間開き過ぎて

申し訳ありません・°・(ノД`)・°・


先ほど起きてこれから仕事です......(。>0<。)