記憶にないけど宝物 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 古い写真を整理していました。古い古いセピア調に色褪せた写真が出てきました。


写真01  この写真は多分写真館で撮ってもらったものでしょう。写っているのは随分前に亡くなった母の妹と小さな私です。叔母は独身だった頃、色々な処へ私を連れて行ったらしく、大人になってからその話を聞かされました。どうも兄妹の中でも末っ子の私を連れて歩いていたようです。


 当時、亡くなった父が札幌で菓子屋を営んでいました。工場があり、叔母はその二階に住んでいて、店を手伝っていました。


 写真02 休みは盆と正月くらでしたから、この写真もそんな時に写真館で撮ってもらったのでしょう。但し、二歳か三歳でしょうから、私にはこの記憶が全くありません。でも私の大切な宝物です。父も母も可愛がってくれましたが、小さい時に父母と一緒に撮った写真はないのですから。


 当時、カメラは裕福な家庭にしかありませんでした。私の家にもありませんでした。但し、向いには写真機や感光材の卸店があり、そこの店員と皆仲良しだったので、彼が撮ってくれたスナップショットが何枚か残っています。


 初めて写真機を買ったのが、私が中学の三年生の時でした。6X4.5のブローニー判(セミ判)フィルムでツアイス社製の蛇腹方式のカメラでした。折畳むと今のコンパクトデジタルカメラくらいになります。当然、向かいの卸店から買いました。


 当時は白黒しかなく、カラーが一般的になったのは1960年以降です。テレビやブログに子供の頃の白黒写真を出していれば年代が判りますね。


 Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学(University of Minnesota)へ留学した記録のホームページにもどうぞ