先日、軽井沢に行きました。
いつもガイドブックも何も見ないで、思い立ったその日に突然行って、その時の気分で行動しています。
2~3日いたのですが、旧軽井沢銀座の手前に、ものすごく行列のできているお蕎麦屋さんがありました。
以前来たときにはなかったような気がしたので、食べログでどんな店か見てみました。
するとあんなに並んでいる店にもかかわらず、
「そばの量が少ないくせに高い」とか、
「天ぷらの油がもたれる」とか、
「店員が感じ悪い」とか、
散々なことが書かれています。
「へえ」って思ったのですが、次の日のランチにどうしてもお蕎麦が食べたくなったので、そこに行ってみることにしました。
すると、私の応対をしてくれた店員さんはめっちゃ愛想がいいんです。
女の子だったんだけど、笑顔が素敵で、明るくて、気さくで感じがいい。
そばの量はどんなだろうなあ。
確かに気取ったお蕎麦屋さんの中には、超こだわりの挽き方で、少量しか出さないところもあるから。どうなんだろうって思っていました。
すると混んでいるのに、それほど待たずに料理が出てきました。
写真があまり上手に撮れていないので、よくわからないかもしれないんだけど、女性が食べる分にはちょっと多いくらいの量なんですよ。
しかも、殻ごと挽いている香りの強いタイプの蕎麦で、シャキっとしててのど越しもいい。
天ぷらは大きな有頭海老が2本に野菜天が数種類。
この海老天の海老、いいものを使ってるんですよ。
うま味が濃いの。
海老の鮮度が悪くて、味があまりしないものを使ってるところも結構多いからね。
だけどここのは山の中なのに、いいものを使っている。
軽井沢のお客さんは舌が肥えている人が多いから、いい加減なものは出せないんでしょうね。
これだけでも東京で食べたら結構いい値段するだろうなあって気がしました。
それに、無駄な油がきっちり切れていて、カラッとしているので、てんぷらの量が結構あるにもかかわらず、あっさり食べられました。
もちろん蕎麦つゆもカツオだしがビシッときいた、引き締まったいいお味。蕎麦との相性も抜群!
その上、ワサビやネギなどの薬味に手抜きがない。
あの迫力の海老天が2尾とこのお蕎麦で2090円なんですが、私は決して高いとは思いませんでした。
あの口コミは一体何だったのだろうかって思った。
実はうちの近所の住宅街にも数年前に、すごくおいしいお蕎麦屋さんができたんです。
そこの家の息子さんが手打ちそばの修行をして、自宅を改装して始めた店で、オープン当初に行ったとき、ものすごく心のこもったお味でおいしかった。こりゃちょっとないうまさだぞって思った。
昔ブログに書いたことがあったんだけど、古い読者の方は覚えているかもそれませんね。
この店はこんなへき地にあるけど、絶対にはやるなって直感しました。
だけどうちのマンションの人にその話をしたら、「あんな住宅街にあるお店なんておいしくないじゃない」って言われた。
「はあ~~そうですか。よっぽどおいしいお蕎麦を知っている方なんだろう」と思っていたら、なんとその店は2015ミシュランガイド神奈川版に真鶴で唯一掲載されたんです。
やっぱりね。あそこのご主人とお母さんは本当に心を込めて作ってるもんなあ。おめでとうって心から思いました。
人って勝手なことを言うんですよ。
それぞれ価値観が違うから。
すごくおいしいものでも、おいしくないっていう人もいるの。
同じようにね、あなたとしては一生懸命やったものに対しても、ダメ出ししたり、文句言ったり、ひどいことを言う人もいるんですよ。
確かにそれもそれで、さらなる発展のためには必要な苦言の場合もあるでしょう。
でもさ、ほぼ気にしなくていいような気がするんだよね。
結局、「本物」なら、誰が何と言おうと世間が放っておかないから。
ちゃんとお客さんがつく。
ちゃんとファンが増えていく。
ちゃんと売れるようになっていく。
二つのお蕎麦屋さんを見ても、まさにそうだった。
いろんなこと言われるかもしれないけど、
それもそれで一応ご意見として拝聴しつつも、
それによって必死にやっているあなたの価値まで下げる必要はないから。
自分の信じた道を迷わず進んで行けばいい。
心を込めて、愛を込めて、あなたの魂が表現したいことを表現し続けていけば、ちゃんと報われる。
焦って余計なことしなくていい。
小手先で一時的にいくら流行らせることができたとしても、偽物やいい加減なものはやがて淘汰される。
これに関してはごまかしが利かないから。
目先のことに惑わされなくていい。
勝手なことを言う人もいる一方で、
心ある人も実はたくさんいる。
こういう人たちは、声が大きくないかもしれないけど、
本当は数が圧倒的に多いんです。
人の言葉よりも、
自分のやっていることを、自分の魂に照らして、これでいいのかどうか自問する方が大事。
宇宙はね、ちゃんとあなたをそういう道に導いてくれる。
いつも本物への道だけを指し示してくれる。
その道を黙々と進むだけでいいの。