インターナショナルクラウンは、日本チームが単独トップで迎えた最終日のシングルス対決で1勝3敗として総合3位となりました。

最終日の対戦相手は以下の通りでした。

さくらちゃん VS ユソヨンさん(韓国)

比嘉さん VS ノードクイストさん(スウェーデン)

美香さん VS サタヤさん(タイ)

藍ちゃん VS ムニョスさん(スペイン)


さくらちゃんが1ダウンで敗戦、比嘉さんが3&2で敗戦、美香さんが3&1で勝利、藍ちゃんが2&1で敗戦となりました。

結果、スペインが15ポイントで優勝、2位が11ポイントのスウェーデン、3位が10ポイントの日本と韓国ということになりました。


さくらちゃんは1ダウンで迎えた17番でイーブンに戻すチャンスがあったものの、ミスショットをしてしまいました。惜しかったですが仕方がありません。

マッチプレーなので、トータルスコアは関係なく、相手選手との駆け引き勝負となります。69で回っても負け、74を叩いても勝てる可能性があるのがマッチプレーです。

これを面白いと受け取るのか、不公平と受け取るのかは人によって違うでしょう。功罪両方ありますね。


マッチプレーはゴルフの原点と言います。ゴルフは同じ組で回るプレーヤーが勝ち負けを競うことが原点だとすればマッチプレーこそがゴルフだということになります。今回の試合も、さくらちゃんと藍ちゃんのアンビリーバブルなプレーぶりが報道され、マッチプレーの面白さに目覚めたファンも多いようです。

しかし、競技人口が増えた国内女子ツアーのようにテレビで中継することを前提とするとマッチプレーでは耐えられなくなります。


国内女子ツアーにはマッチプレーの試合がありませんが、もし導入するとどういうことが起こるでしょうか。

3日間または4日間大会とすると、出場選手数は大きく絞られてしまいます。出場しなければ賞金を獲得することはできませんから、出場選手を絞ることはその時点で選手から不満の声が上がるでしょう。

仮に賞金ランクを出場資格の指標とすると、これは最終戦に持ってくるしかありません。


不公平感をできるだけ少なくするとすればリコーカップまたはリコーカップの翌週に出場選手を思い切り絞って、賞金ランク上位と下位をぶつけるマッチプレーを実施することが妥当でしょう。

しかし、18ホールを4日間で戦うとすれば16人に限られます。9ホールマッチにするのでは博打要素が強くなりますし、5日間大会ということも難しいでしょう。


シーズン途中にその時点の賞金ランクで16人を選抜するとなると、リコーカップの出場権等において不公平感が出てしまいます。

現実には現在の国内女子ツアーにおいてマッチプレーを取り入れることは難しいでしょうね。

今回の大会やオリンピックのような特別な試合ならマッチプレーを取り入れるのも面白いでしよう。